急性鼓膜炎 キュウセイコマクエン

初診に適した診療科目

急性鼓膜炎はどんな病気?

急性鼓膜炎は、外耳の部分と中耳の部分の炎症が同時に起こる鼓膜炎の事です。特徴としては、鼓膜がむくんで厚くなって、鼓膜の部分も炎症が起こることです。感染の要因は、ウイルスなどの感染が主な要因です。症状としては、炎症が強くなると耳の内部が痛くなる事が特徴です。炎症がひどくなると、耳の聞こえが悪くなる難聴が起こる事もあります。

主な症状

鼓膜炎とは、耳の鼓膜に炎症が起きる事を言います。炎症が起こる事で耳の中が赤くなったり、水ぶくれになったりします。急性鼓膜炎は、インフルエンザによって急性の鼓膜炎を引き起こした状態で、症状は耳の痛み・赤み・耳鳴り・耳だれの他に軽い難聴があります。鼓膜炎は放っておくと悪化し、慢性の耳の病気や難聴になり易くなります。正しい治療を早めに受ける事で症状が和らいでいきます。

主な原因

急性鼓膜炎の主な原因は、鼓膜が細菌やウイルスに感染することです。ウイルスが鼓膜に直接感染することもありますが、ほとんどは急性中耳炎と外耳炎から二次的に発症します。急性中耳炎は、インフルエンザなどに感染した際、耳管を通ってウイルスが中耳に感染することで起こり、外耳炎は、水泳などで耳に入った水から細菌が繁殖したり、耳かきなどで傷ついた皮膚に細菌が感染することで起こります。

主な検査と診断

急性鼓膜炎の検査方法は、問診と視診が中心です。問診ではどんな違和感があるか確認し、視診ではファイバースコープや耳鏡を用いて鼓膜の状態を観察します。急性鼓膜炎になっていると、鼓膜が水泡のように膨らんでいるのが分かります。また、耳だれが出ている時は細菌検査も行います。別の疾患が疑われると場合は耳管機能検査やCT検査を行うこともあります。

主な治療方法

急性鼓膜炎が単にウイルス感染症である場合、鼓膜炎は自然に治癒します。外耳道に麻酔をかけたり、経口の鎮痛剤を使用すると患者の負担を減らせます。もし急性中耳炎が進行していたり、鼓膜炎が細菌性であった場合には、抗生物質の経口投与が中心的な治療法になります。急性外耳炎からの併発では、抗生物質とステロイドの点耳薬を使用します。重度の場合は、より強力な鎮痛剤と広域抗生物質の経口投与が効果的です。