慢性鼓膜炎 マンセイコマクエン

初診に適した診療科目

慢性鼓膜炎はどんな病気?

慢性鼓膜炎は主にかぜを原因として発症するもので、鼓膜が赤く腫れてしまう病気です。慢性ですので鼓膜がずっと腫れた状態になります。ただの鼓膜炎でしたら、腫れはだんだん治まっていきますが、この慢性鼓膜炎は耳の皮膚のただれを起こしたりもするため、見た目でもわかり生活にも多少の影響があります。薬での治療が一般的ですが、治りにくい病気です。

主な症状

鼓膜に炎症がおこることを鼓膜炎といいます。鼓膜炎はそれ単独でおこることはあまりなく、多くは風邪からこじらせたり、風邪に伴って現れる症状です。もっとも多いのはインフルエンザに伴う急性のものです。慢性鼓膜炎は、びらんが起こり、肉芽が発生することがあります。肉芽を鉗子で取り除いたり、薬で焼いたりしますが、治りにくい病気です。

主な原因

基本的に鼓膜炎は単独で発症することは少なく、発症する原因のほとんどが風邪やインフルエンザなど発症した際に併発しやすい病気です。インフルエンザなどが原因のものは急性鼓膜炎ですが、慢性化したのが慢性鼓膜炎です。慢性化すると鼓膜付近にただれが生じ、肉芽とよばれる結合組織が作られます。これが、慢性鼓膜炎の主な原因と言われています。

主な検査と診断

慢性鼓膜炎は鼓膜の状態から診断されるため、耳鏡やファイバースコープによる確認が主な検査方法となります。鼓膜にびらんと呼ばれるただれが生じており、かさぶたや結合組織である肉芽が発生しているか確認します。耳だれがみられる場合は細菌検査を行います。また、中耳疾患を見逃さないために側頭部のCT検査などが行われる場合もあります。

主な治療方法

慢性鼓膜炎の治療法としては、一般的に医師が投与する抗生物質の服用を続けて改善をはかります。その際に感音難聴が疑われる場合には、ビタミン剤や循環改善薬、ホルモン剤なども合わせて使いながら様子をみます。また、耳だれの症状がみられる場合には、その耳だれの菌を採取し調べてから、菌に働きかける抗生物質の使用を開始して治療を進めます。