外耳良性腫瘍

初診に適した診療科目

外耳良性腫瘍はどんな病気?

外耳良性腫瘍とは、耳介や外耳道にできる良性の腫瘍のことです。耳介周辺にできる良性腫瘍には、線維腫・粉瘤・乳頭腫・骨腫などがあります。腫瘍ができた場所と大きさにより、伝音難聴になる場合があります。視診やX線検査と組織を採取し生検し、悪性でないことを確認します。治療法は、腫瘍の摘出術となりますが、気にならなければ保存的治療とし経過観察をします。

主な症状

耳は外側から外耳、中耳、内耳に分けられ、外耳にできる良性の腫瘍を外耳良性腫瘍といいます。その症状としては、様々ですが、代表的なものに肉芽腫や腺腫などがあります。良性なので一刻も早く処置をするという必要はありませんが、外耳道をふさいでしまったりする場合もあるので、重症化する前に対処を行う必要があります。肉芽腫はピアスなどによる刺激によってもたらされるものが多いです。

主な原因

外耳良性腫瘍の主な原因と考えられるのは細胞の成長段階で遺伝子の異常などが引き金となって発生すると考えられています。DNA内部における情報に異常が発生されることで、細胞の分裂と成長にも異常な状態が現れることがあり腫瘍として成長することが考えられています。外耳部分の細胞に変異が発生することで腫瘍が肥大してしまうということもあります。

主な検査と診断

外耳良性腫瘍の検査方法のポイントは、この疾患が自覚症状に痛みや、腫瘍が大きくなること、顔面への神経の麻痺などが起こることから、これらの症状を検査します。又、より詳しく症状を検査する為に、超音波の検査や、CT検査やMRIを用いた検査も行われ、画像診断を行います。更に、この疾患では細胞を切り取り、細胞診などの検査も組み合わされているのが特徴です。

主な治療方法

外耳良性腫瘍の主な治療法は、腫瘍の詳細を把握した上での治療が行われます。この疾患では症状の進行に応じ、外科的な治療や放射線での治療を組み合わせる事が一般的です。この治療は病変を切除して調べ、リンパ節などへの転移が発生しているかを確認した上で、化学療法や抗がん剤などを使用しての治療が行われます。又、症状が進行している場合は、外科的な切除も必要です。