外陰上皮内腫瘍

初診に適した診療科目

外陰上皮内腫瘍はどんな病気?

外陰上皮内腫瘍とは、性器の外陰部に丘疹ができる病気で、別名ボーエン様丘疹とも呼ばれています。20~30代に多くみられる病気で、性行為によりヒト乳頭腫ウイルスに感染し発病することが多いです。
感染力が強く皮膚や粘膜の接触により感染し、感染すると外陰部の腫れや痒み・痛みなどの症状が現れます。
視診や細胞検査で診断し、凍結凝固術や電気メスによる焼灼、外科的手術により治療します。

主な症状

外陰上皮内腫瘍の症状は、性器の外陰部にイボができる疾患で外陰部の腫れや痒み、痛みが生じます。
大陰唇、小陰唇、陰核、膣前庭、肛門の周辺に、2mm~1cmイボが多発しす。
この症状は、性器に1mm~3mmのイボができる、尖圭コンジロームと区別がつきにくく、また外陰上皮内腫瘍と尖圭コンジロームを同時に発症する場合があります。

主な原因

外陰上皮内腫瘍は女性の性器に発症する病気で無治療で自然に治るもの、がん化する可能性があるものなど様々な性質の腫瘍が含まれています。
若い女性にみられるものの多くはヒトパピローマウイルスに感染によるものです。性行為により感染し、ヒトパピローマウイルスの型によってはがん化しやすいものもあります。
ヒトパピローマウイルスの感染によらないものは高齢者に多くみられ、悪性度は高い傾向があります。喫煙が原因となるという説もありますが、まだはっきりとわかっていません。

主な検査と診断

外陰上皮内腫瘍の検査方法としては、まずは医師による視診や触診が行われます。
この外陰上皮内腫瘍の検査では小陰唇、陰核と会陰部に加え、肛門に白斑がみられ、大陰唇に明確な白斑が生じる事が多くなる為に、これらの症状がこの疾患の検査で調べられます。
又、身体の組織の一部を採取する生体検査も行われ、この組織が顕微鏡を用いて調べられます。

主な治療方法

外陰上皮内腫瘍の治療法は、病状により異なります。腫瘍の種類によっては自然治癒するものもあり、その場合は経過観察します。
がん化するリスクの高いものは基本的に手術で切除します。手術は生活の質や年齢などの個別の状況を考慮して行われます。広範囲を切除しなければならない症例では、切除後に皮膚移植による外陰形成術が追加されることもあります。