脳良性腫瘍

脳良性腫瘍はどんな病気?

脳良性腫瘍という病があります。これは、腫瘍の中でも生命に危険のないものの事を言います。脳腫瘍の75%程がこれにあたります。逆に、生命に危険のあるものは脳悪性腫瘍といいます。しかし、たとえ良性腫瘍であっても、発生した部位によっては他の部分を圧迫し、局所症状があらわれ、生命にかかわるような病になる事もあるので、注意が必要です。

主な症状

脳腫瘍は10万人に一人程度発生すると言われています。脳良性腫瘍は他の部位に転移することなく、成長の速度が緩徐で、周囲の脳との境界線がはっきりしています。症状としては、頭痛、めまい、痙攣、認知障害などをはじめ神経症状があります。脳良性腫瘍のうち髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫などは全摘出できれば完治できます。脳良性腫瘍でも頭蓋底の場合は予後不良が多いです。

主な原因

脳良性腫瘍になる原因は、はっきりと分かっておらず、自覚症状があまりないケースもありますので、頭痛や吐き気を感じたら早めに検査してもらうべきです。脳良性腫瘍にも何種類かあり、稀に遺伝により腫瘍ができる人もいます。多くの患者さんは、外的ストレスなどの刺激により、脳の中に何らかの原因でなっています。この腫瘍は、転移の危険性は少ないですが、早めの早期治療が大切です。、

主な検査と診断

ほぼ全ての脳腫瘍の検査方法は、CTとMRIによって完結します。専門医が診ることにより、腫瘍のサイズ、位置、病状だけで無く、種類も特定出来る為、脳良性腫瘍かどうかの診断が可能です。磁気を利用したMRI検査は、人体への負担も少なく、しかも情報量が多いため、より正確に腫瘍を特定出来ますが、磁気で問題が起きる患者に対しては使用出来ないため注意が必要です。

主な治療方法

脳良性腫瘍の治療法の基本は手術で腫瘍を摘出することです。脳の機能を温存し腫瘍を摘出するため、ナビゲーションシステム、内視鏡下手術、モニタリング手術、覚醒下手術などを行います。ただし、良性腫瘍であるため、血管や神経に強固に付着した腫瘍組織をあえて全摘することはありません。放射線療法や化学療法は補助療法として行われます。その他にも、遺伝子治療、免疫療法などの研究が進められています。

脳良性腫瘍に関連する病名