転移性心臓腫瘍

初診に適した診療科目

転移性心臓腫瘍はどんな病気?

転移性心臓腫瘍とは心臓以外の他臓器の原発性悪性腫瘍が心臓へ転移することで続発性腫瘍と呼ばれ常にがん性があります。無症状のため超音波診療や生研で組織調査をしない限り発見も難しく直接浸潤、リンパ行性転移、血行性転移が経路として考えられています。治療は緩和的な方法で放射線治療、化学療法、合併症の管理を行い、進行期のため外科的治療は困難です。心内膜側のみに転移した場合のみ手術可能です。

主な症状

転移性心臓腫瘍の自覚できる症状としては、発熱や貧血によるめまい、だるさや疲労感を感じることなどが挙げられます。その他の症状は、腫瘍の大きさによっても大きく異なり、大きくなるごとに血管の血流を妨げ、呼吸困難などの心不全が見られるようになります。また腫瘍のはまり込んだ位置によっては、突然の失神を起こしてしまったり、突然死をしてしまうこともあるのです。

主な原因

転移性心臓腫瘍の原因として、心臓以外の内臓に腫瘍ができてしまい、それが心臓に転移してしまうことがあげられます。転移が多い内臓として、COPDから進行が進んでしまった肺がんや血液のがんである白血病、または悪性リンパ腫などがあげられます。他の内臓からの転移率として、心臓から近い肺からは30パーセント程度、腎臓からは20パーセント程度です。

主な検査と診断

転移性心臓腫瘍の主要な検査方法はエコー検査となります。このエコー検査で腫瘍のできている部分や、腫瘍の形状を把握する事に加え、CT検査やMRIを用いての検査を行う事で、腫瘍の性質が詳しく確認できます。そして、場合によっては、複数の検査方法を組合わせて行い、血液検査で貧血や赤血球の沈降の速度の亢進を調べ、炎症の状態などを調べます。

主な治療方法

転移性心臓腫瘍の中で良性の腫瘍の場合は、手術にて心臓の膜にある腫瘍を取り除きます。心臓の部分や他の臓器に転移が見られないときは、しばらくの間で入院して、経過による治療を行います。悪性の転移性心臓腫瘍は、放射線の療法や化学療法を行って治療を行います。良性の場合でも転移が見られるときには、放射線の療法などを行う治療法もあります。