風味障害 フウミショウガイ

初診に適した診療科目

風味障害はどんな病気?

風味障害は慢性副鼻腔炎(蓄膿症)により、鼻の奥の鼻腔が細菌によって侵され、炎症がおこり、それが副鼻腔にまで及んできてその中に膿がたまります。そうなると常に鼻詰まり状態になり、臭いを感じられなくなり、その結果、味をにまで影響を受けて起きるものです。風邪や、インフルエンザにかかったり、アレルギー性鼻炎でも同じ症状が起きることがあります。

主な症状

風味障害をおこすと、食事をしても、その物の味がわからないという症状がでます。味覚は舌と上顎の奥の味蕾という味覚を感じるセンサーで、甘味.塩味.酸味.苦味.旨味.を感じる様になっていますが、鼻詰まりなどの症状のために、味覚に異常があるわけではないのに、匂いがしないなど嗅覚に、異常をきたしているため味がないという感覚に、陥ります。

主な原因

風味障害の原因には、大きく分けて二つあります。一つは、舌そのものの疾患によるもので、舌炎や貧血による影響、舌に外傷がある場合などです。もう一つの原因は、味受容体の異常が考えられます。それは、亜鉛欠乏や服用している薬の影響などが考えられます。肝臓や腎臓の疾患、また消化器疾患、顔面マヒや脳血管障害うつ病などの影響が引き起こす場合もあります。

主な検査と診断

風味障害の検査方法は主に2種類あり、濾紙ディスク検査では味の基本である甘味、塩味、酸味、苦味、旨味を5段階の濃度に分けサンプルを用意し、濾紙に浸し舌に置き感じるかどうかチェックします。ほかに、舌の上にステンレス製の器具を置き、弱い電流を流し感度をチェックする方法があります。また、風味障害の原因となる亜鉛と鉄の血液検査も行うことがあります。

主な治療方法

風味障害の治療は気付いたら早めの治療が大切です。基本的な治療法としては、まず原因薬剤の中止や減量です。次に、亜鉛の補充が中心となります。その後、口腔乾燥の治療や唾液流出の促進や唾液分泌を促進し、最後に口腔清掃と口腔ケアをし、症状によってビタミン剤や漢方薬などの投与もおこないます。複数の薬剤を投与するので副作用に注意しながら治療します。