攣縮性斜頸 レンシュクセイシャケイ

初診に適した診療科目

攣縮性斜頸はどんな病気?

攣縮性斜頸は痙性斜頸ともいい、首から肩の筋肉が異常に緊張することにより自らの意思とは関係なく収縮し、首が上下左右のいずれかに傾いたり、捻れや震えなどの不随意運動を引き起こす神経疾患です。原因は脳の運動プログラムの異常や、無理な姿勢の継続、精神的ストレスなどと推測されていますが、あまりはっきりしていません。よって治療法も対症療法しかないのが現状です。

主な症状

攣縮性斜頸は通常、軽い症状から始まります。頭部が不自然に曲がったり傾く、同じ姿勢を保つと言った不随意運動が見られます。安定期に達するまで、首の筋肉が不随意痙攣を起こす頻度と強さは徐々に増していきます。患者が運動を行ったり、精神的な緊張を感じると症状が悪化することが多いです。その他に、筋肥大、頚痛、構音障害、震えといった症状が見られます。

主な原因

攣縮性斜頸の主な原因は、先天的な要因が多くなり、新生児に多く見られる症状となります。特に、さかごでの出産や、初産児が影響するもの、難産などに多いのが特徴です。その為、分娩の際の外傷により影響を受ける事が多くなります。そして、外傷と炎症の合併、胎内での圧迫、先天奇形などもこの疾患に影響し、この疾患は頸部の筋肉の一部が増殖します。

主な検査と診断

攣縮性斜頸の基本となる検査方法は医師の触診です。この検査では胸鎖乳突筋の状態を調べる為に、ドクターの触診が行われ、この部位の硬度で症状が確認されます。又、攣縮性斜頸は回旋の制限という特徴がある事から、触診での検査が重要になります。そして、超音波を用いての検査やレントゲンの画像解析で、より詳しい検査を行う事も可能で、斜頸の詳しい状態を把握する事が出来ます。

主な治療方法

攣縮性斜頸を治療する際には、代表的な方法として理学療法的な処置が考えられます。傾いている側の頸部を引き延ばすような処置を行ったり、マッサージをしたりすることで、左右のバランスを取ろうとするものです。また自分で行うことができる方法として、首を傾けたり、自分の手で首を抑えるような方法も存在します。いずれにせよ、毎日継続して行うことが効果的な治療法として推奨されます。