RSウイルス感染症 アールエスウイルスカンセンショウ

初診に適した診療科目

RSウイルス感染症はどんな病気?

RSウイルス感染症は、2歳未満の乳幼児に多くみられ、一度感染しても再感染を繰り返す代表的な呼吸器感染症です。11月から2月に流行し、潜伏期間45日間で、症状は咳・鼻水・たん・発熱などをきたします。3割程度の患者さんで炎症が下気道までおりてきて気管支炎、細気管支炎、肺炎を発症します。重症化し、入院が必要になる場合もあります。早めに医療機関を受診し、重症化しないよう気を付けましょう。

主な症状

RSウイルスに感染すると、むせるような咳、水のような鼻水、鼻づまり、発熱などの症状があらわれます。その後3割程度の患者さんが、気管支炎や細気管支炎を発症、咳の増強、呼気性の喘鳴などがあらわれます。1歳くらいまでの乳児、特に心臓に疾患を持っていると重症化しやすくなります。

主な原因

RSウイルスへの感染が原因になります。咳やくしゃみで飛び散ったしぶきを吸い込むことにより感染する飛抹感染とウイルスが付着した手や物に接触し感染する接触感染があります。飛沫感染では感染した人のウイルスは咳やくしゃみによって拡散されます。接触感染では鼻水や痰を触れることによって、ウイルスが手や物に付着します。それらのウイルスを取り込んでしまうことによって感染します。

主な検査と診断

このウイルスの検査方法は、インフルエンザなどと同様に迅速検査キットを用います。鼻水を少量採取しRSウイルスの有無を調べる検査になります。

主な治療方法

RSウイルス感染症には、現在特効薬がないため、対処療法になります。主な治療法として、発熱に対しては冷却とアセトアミノフェンなどの解熱剤、咳に対しては気管支を広げる薬や痰を切りやすくする薬が用いられます。また、重症化して呼吸状態が悪くなった場合には、人工呼吸器をつけて呼吸を助けてあげる必要があります。