ケジラミ症

初診に適した診療科目

ケジラミ症はどんな病気?

ケジラミ症とは、吸血性の昆虫であるケジラミに寄生された症状のことをさします。ケジラミは主に陰毛やその周りの体毛に寄生しますが、時には脇や毛髪などにも寄生します。感染経路は主に性交時ですが、布などを媒介して感染する場合もあります。有効な対処法は感染場所の体毛を剃ることですが、毛髪に寄生された場合などは治療用のシャンプーなどを使うこともあります。

主な症状

ケジラミ症の主な症状は寄生部位の痒みです。ケジラミは基本的に陰毛に寄生しますので外陰部周辺に痒みが現れます。しかしケジラミが増殖することによって肛門周辺まで広がる場合があります。体毛にも寄生することがあるため、頭髪にまで広がってしまうこともあります。ケジラミが寄生したからといってすぐに痒みが出るわけではなく感染から1−2ヶ月後に自覚する場合が多いです。また湿疹などを伴わないのが特徴といえます。

主な原因

ケジラミ症は、ケジラミが陰毛や体毛に寄生することで発症します。原因の多くの感染経路は、性行為による陰毛同士が、直接接触することでケジラミに感染してしまいます。陰毛以外の部位への感染は、母子間での感染もありえるため、注意が必要です。また、まれに寝具やタオルなどを介して、間接的に感染することがありますが、直接感染がほとんどです。

主な検査と診断

ケジラミ症の検査方法は、ケジラミが付いているかどうかを確認します。拡大鏡で陰毛の根本に褐色のケジラミの虫体や卵を確認できれば、確定します。また、下着にケジラミの排泄する血糞による黒色点状のしみがつくのも参考となります。

主な治療方法

ケジラミ症の治療法は可能な限り体毛を剃ることです。陰毛を剃るだけで殆どの場合は治療が完了しますが、感染範囲が広範囲に及んでいる場合は陰毛だけでなく腋や体毛も剃ります。可能な限り体毛を剃ったら、スミスリンパウダーやスミスリンシャンプーを使ってケジラミを除去とケジラミの卵が孵化する前に体から除去し、普段から体を清潔に保つようにします。