腹部外傷

初診に適した診療科目

腹部外傷はどんな病気?

交通事故などで腹部外傷を負った患者が搬送されてきた場合は、痛みを訴える部位により膵臓や肝臓、腸管などの損傷を疑うことが重要です。バイタルサインや腹膜刺激症状の有無、腸雑音などの所見を得た後に、画像検査を行います。特に、腹部造影CTは、診断に最も有用であり、実質臓器損傷や腹腔内出血、後腹膜内の遊離ガスなどの検出に優れています。

主な症状

交通事故や転落などにより引き起こされる腹部外傷は、必ずしも体の表面に大きな傷ができる訳ではありません。症状としては腹部の痛みがあります。臓器が損傷すると、腹部が腫れたり、貧血や出血が起きることもあります。その他発熱するこもあります。腹膜症となった場合には、腸の運動機能が低下し、便が出なくなります。受傷後すぐではなく、時間が経ってから痛みを感じることもあります。

主な原因

腹部外傷には、腹部を強打した時にできる鈍的外傷と、腹部を刃物で刺された時にできる鋭的外傷があり、我が国における腹部の外傷の原因で一番多いのは、交通事故によるものです。交通事故の次に多いのが、高所からの転落事故や墜落事故です。これら以外のものとしては、空手などの格闘技の練習中の事故や、刃物を使用した格闘で刺されることなどがあります。

主な検査と診断

腹部外傷は激しいスポーツや交通事故などで起こる腹部の内臓器が損傷を受けてしまう病気のことです。この症状の検査方法としては、腹部の超音波検査、CT検査、MRI検査によって行なわれます。内蔵の損傷が激しいと出血から循環状態が悪くなりショック状態に陥りますので、すぐに治療のため損傷した部分の縫合手術を行なう必要があるのです。

主な治療方法

腹部外傷の治療法は、手術が多い傾向にあります。手術方法は、状況に合わせて変える傾向にあり、使用する機械も異なります。大量輸血が必要な場合もあり、また手術中は酸素吸入もしていくことが多いです。突発的に外傷が起きてしまった場合は、現場での処置が重要となります。医療の心得がある人を探し、腹部の押すなどして状態を確かめ、救急車が来るまで対処した方が良いこともあります。