ビリルビン結石 ビリルビンケッセキ

初診に適した診療科目

ビリルビン結石はどんな病気?

胆道系が細菌に感染した事が原因で、胆汁の中に含まれているビリルビンが石のように固まってしまっている状態のことをビリルビン結石といいます。発症すると排尿時に尿道に痛みを感じたり、血が混じった尿が出るようになります。40度近い熱が出て悪寒を感じる症状が出ます。腹痛や下痢などの症状が出てきます。抗生物質の投与を受ける必要があります。

主な症状

ビリルビン結石は胆石の一種で、その症状は人により様々で一生出ない人もいます。主なものは、胆石発作と言われる腹部(上部)の激しい痛みや黄疸(身体や白目が黄色みがかる)があります。その他には寒気、吐き気や嘔吐、大量の発汗や発熱、背中や腰の痛みなどが起こることもあります。急性胆管炎を併発していると、血圧低下や意識障害なども出てきます。

主な原因

ビリルビン結石とは胆汁の中のビリルビンがビリルビンカルシウムに変化し、固まったものを言います。胆石の一つです。一般的に胆石は脂肪を取りすぎることによって胆道感染が起こり、胆石ができるので、脂肪分の多い食事をとらないように心がけることが必要です。また、先天的に胆汁の通り道が狭かったり、後天的に胆汁が狭くなったことで胆汁がとどこおり、その濃度が増して胆石となることが原因です。

主な検査と診断

ビリルビン結石の検査は、ほかの胆石の検査と同じくCTスキャンや、腹部超音波検査、MRI・MRCP、ERCP、血液検査がよく用いられます。検査方法によって、例えば腹部超音波検査では微小な病変描出にすぐれているが、胆管内の描写が苦手なこと、逆にCTにおいては胆管・胆嚢の描写にすぐれているが、微小な病変の描写が苦手など、それぞれにメリットデメリットが存在します。

主な治療方法

胆のう結石の中でも、コレステロール系の結石と違い、経口胆石溶解剤は使えません。また体にメスを入れずに済む体外式衝撃波胆石粉砕療法(ESWL)もビリルビン結石の治療法としては適していません。外科的に胆のうを摘出する手術が行われます。術式は、スコープを使う腹腔鏡下手術と開腹手術があります。結石の大きさや、胆のうや周辺臓器の炎症の有無によって決まります。