特発性骨壊死

初診に適した診療科目

特発性骨壊死はどんな病気?

特発性骨壊死は、原因は特定されないものの、何らかの理由によって骨が壊死する病気です。特に、大腿骨頭やヒザなどのような関節部分の骨に対してよく壊死が見られます。ステロイド剤などの長期使用が原因となって、この病気が引き起こされることもあります。この病気を発症すると、壊死した骨の部位によっては、歩行が困難になることもあります。

主な症状

膝の特発性骨壊死は60歳以上の中高年の女性にみられます膝の病気です。初期は変形性膝関節症に似た症状で膝の痛みです。確定診断はMRIで行います。治療ですが、80%以上が人工関節置換術と言います手術適応になりますが、初期は消炎鎮痛剤、松葉つえの仕様、装具利用、リハビリで様子を見ます。診断されましたら膝の整形外科専門医に定期的に診てもらうことが大切です。

主な原因

特発性骨壊死は、全身性エリテマトーデスなどの膠原病や、臓器移植手術を行った際に大量に投与されたステロイド剤の副作用が原因となって発症するケースが多いですが、根本的なことについては、まだ解明されておらず、遺伝との関連性などについても不明です。ステロイド剤を1日当たり平均して15mg程度以上を使用した際に、この病気になるリスクは4倍になるとされています。

主な検査と診断

特発性骨壊死は単純X線撮影、CTスキャン、MRI、体内に投与した放射性同位体から放出される放射線を検出し、その分布を画像化した、骨シンチグラフィの様な検査方法があります。この中からいくつかの方法を併用して診断が下されます。初期段階ではレントゲンでは分からないこともあり、MRIではわりと早期に発見される場合もあります。また血液検査を行う場合もあります。

主な治療方法

特発性骨壊死の治療法は、壊死範囲が小さい場合は、次第に痛みが軽減するのを待ちます。範囲が大きく、関節面が陥没している場合は、高位脛骨骨切り術が行われることがあります。変形性膝関節症にまで進行してしまった場合は、激しい痛みが続くようなら人工膝関節置換術を適応することを考えます。進行を食い止めるためには、運動療法、薬物療法などがあります。