脳梗塞 ノウコウソク

初診に適した診療科目

脳梗塞はどんな病気?

脳梗塞は脳の血管が詰まることで血液が流れなくなることから脳組織の細胞が壊死することで起こります。顔面麻痺、手が上がらない、立てない、しびれ、人の言うことが理解できなくなるなどの前兆が見られます。症状が出てすぐ治療ができるほど治療の効果は高くなります。しかし、日本人の死因にも多く、病状が落ち着いても麻痺が残るなど後遺症も多いです。

主な症状

脳梗塞の症状としては片麻痺、頭痛、意識障害、ろれつが回らなかったり、言葉が出ないというのがあります。片麻痺は、平坦な場所の歩行はできます。しかし麻痺した下肢を持ち上げるのが難しく、引きずって歩くようになります。段差があると歩行が難しくなるので、寝たきりになる場合があります。ろれつが回らなかったり、言葉が出ないというのは、言語障害や失語症につながっていきます。

主な原因

脳梗塞の原因の多くは、動脈硬化によるものです。動脈の血管が厚く硬化し、更に脆くなり、血管内側の壁がコレステロールなどの脂質や細胞などの付着によって血流空間を狭くさせてしまうことから生じます。この動脈硬化が悪化すると血流空間が閉塞され、血流が止まってしまいます。動脈硬化を生じさせるものとしては高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病で、これらを同時発症しているほど動脈硬化を促進させます。

主な検査と診断

脳梗塞の検査方法は、MRI検査・CT検査・頸動脈エコー・眼底検査があります。MRI検査は、脳の内部を画像化する方法で、脳内の病変を発見できます。CT検査は、脳を輪切りにした画像が撮影でき、脳内の病変を発見できます。頸動脈エコーは、頸動脈の様子を検査する方法で、短時間で済み、被爆などの影響がない安全な検査です。眼底検査は、眼球の奥の血管の様子を検査する方法で、動脈硬化の度合いや血流の状態を調べます。

主な治療方法

脳梗塞の治療法といえば手術と思われる方も多いですが手術が行われるのは小脳に大きな梗塞があるケースや、大脳が梗塞が原因となってぱんぱんに腫れあがっているケースなど命の危険があるケースに限られます。ほとんどは内科での薬物療法が行われます。再発させないためには治療を徹底して行い、予防治療として抗血小板薬を毎日欠かさずに服用することになります。