習慣性脱臼 シュウカンセイダッキュウ

初診に適した診療科目

習慣性脱臼はどんな病気?

習慣性脱臼とは、特定の部分が脱きゅうを繰り返すことによって、それが習慣化してしまうことを意味しています。もっともよく見られるケースが肩の脱臼です。特定のスポーツ競技などにおいて多く観察されるもので、格闘技やコンタクトスポーツなど、ほとんどは特定の部位に強い衝撃が加わるスポーツで発生します。これを予防するためにはその部位の筋力トレーニングなどが必要です。

主な症状

習慣性脱臼の症状としては、主に以下のようなものがあげられます。まずは、脱きゅうをした直後から、主に急性期の間に、患部とその周辺に強い痛みが観察されます。習慣性の脱臼は、ほとんどが肩関節で発生しますので、脱きゅう起こってから急性期を経過して回復した後にも、肩関節が緩くなったような感覚を覚えることがあります。これが繰り返しの脱臼によって靭帯などが緩くなっているからだと考えられます。

主な原因

習慣性脱臼の原因は、脱臼というのものはが関節をささえている骨同士がその正しい位置にないままずれてしまっている状態のことであり、外傷などによって脱臼が起こることが多いです。治療をして脱臼状態を治しても、再び外傷などを負わなくても簡単な接触などで、また脱臼状態を起こすことです。関節などが完全に治りきらずに弛緩状態となっているために脱臼を起こします。

主な検査と診断

検査方法については、X線(レントゲン)検査で脱臼しているかどうか、また骨折しているかどうかが診断できます。脱臼していないときは、脱臼の既往があり、前下方に脱臼する反復性肩関節脱臼では、外転・外旋の動作に不安を感じたり、痛みを感じるか否かで診断が可能です。レントゲンでは方の2方向から撮影で診断します。脱臼癖がつき、頻繁に脱臼しているようであれば習慣性脱臼と診断できます。

主な治療方法

習慣性脱臼の治療法とは、まず脱臼を防ぐ為に間接をしっかりと固定する事が必要になります。ギブスや器具を使用して決められた期間間接を固定し続けます。すると次第に間接が安定してきます。それでも脱臼が繰り返してしまう場合には手術も必要になります。間接部分の皮膚に直接メスをいれて開き、骨を繋いだり、そのまわりの組織を縫い縮める処置を行います。