毛孔角化症 ムコウカクカショウ

初診に適した診療科目

毛孔角化症はどんな病気?

毛孔角化症とは、毛が生えてくる場所である毛孔が角質化し、固くなってしまう病気です。見た目には肌がざらざらしているように見えることがあります。また手で触れるとブツブツした小さな固いものが感じ取れることがあります。それ以外には特に症状がない場合が多く、そのままにしておいてもとりわけ問題はありませんが、女性の場合などは見た目を気にして治療を望む場合が多いとされています。

主な症状

毛孔角化症の症状とは、腕や背中等の皮膚の表面にかたくザラザラとした湿疹が大量に現れます。これは毛穴が表面に盛り上がりかたくなった状態で見た目にも目立ちます。痛みはありませんが、まれに痒みが発生する事もあります。それを掻いてしまうと更に悪化してしまう事もあります。特に女性はその見た目を気にしてコンプレックスを抱くようになります。

主な原因

毛孔角化症は、肌に角化異常が起こることから、角質が二の腕や太もも、お尻などの毛穴に詰まることが原因となって小さな隆起が発生します。家族でこの疾患を患ったことがある人がいると発症しやすいため、遺伝的要因もあるとされ、常染色体優性遺伝が推定されています。また、遺伝的因子にホルモン代謝異常、ビタミン代謝異常、脂質代謝異常などが要因となって発症すると考えられています。

主な検査と診断

毛孔角化症の検査方法としては、四肢とくに肩から上腕部に症状が出ることが多いので褐色がかったぶつぶつ、ざらざらした隆起が存在していることを確認します。そしてこの症状による具体的な痒みや痛みなどはないことを患者から確認し、その後必要に応じて、病理検査で皮膚の状態を詳しく調べ、毛穴に角質が詰まって堆積していることが確認されればこの病気であると確定されます。

主な治療方法

毛孔角化症の最も一般的な治療法は尿素やサルチル酸などの軟膏を塗布し硬くなった角質を除去する方法です。しかしこの方法には即効性が期待できず、長期間の治療が必要とされていました。最近では皮膚科ではなく美容整形を受診して、角質を少しずつ剥ぎとっていくケミカルピーリングを行う人が増えています。こちらも治療期間は要しますが、軟膏の塗布に比べ比較的早く効果が見られています。