無排卵周期症 ムハイランシュウキショウ

初診に適した診療科目

無排卵周期症はどんな病気?

無排卵周期症とは、月経はあるのに排卵を伴わない病態をいいます。月経周期は不順であることが多く、月経持続期間も短かったり長かったりします。通常、排卵が起これば基礎体温は高温と低温の2相性ですが、この場合は1相性で排卵はなく妊娠する可能性はありません。ただ、10代のうちはまだホルモンバランスが整っていないので、無排卵のことも多く、10代後半から20代になって排卵周期が整ってくることもあります。排卵があるかどうかは毎月違うので、自分は無排卵だから大丈夫と避妊を怠らないように注意しましょう。またこのまま放置をしておくと卵巣機能が低下し、無月経になることもあり、再び排卵を促すことは難しくなります。

主な症状

1ヶ月に何度も生理が来たり、逆に生理と生理の期間がとても長い人は、無排卵周期症の可能性がとても高いと言えます。もしこの病気になっていれば、生理がきても排卵が無いという状態になりますが自覚症状はありません。妊娠を考えているときは、基礎体温を測り、産婦人科で相談しましょう。状態を放置しておくと卵巣の機能が低下し、月経がこなくなってしまうことがあります。います。そしてその後、排卵誘発剤を使っても排卵することが難しくなります。

主な原因

無排卵周期症は、無理なダイエット・強烈なストレス・激しい運動が原因となって引き起こされることが多いとされています。特に、BMI(ボディーマスインデックス:体重㎏/身長m)が18未満になると排卵が止まりやすいのです。また、この病気は睡眠時間がいつも違っていたり、食事が一日一回というように食生活が不規則であるといった人にも起こりやすいといわれています。視床下部や卵巣から分泌されるエストロゲンといったホルモンの数値が高すぎたり、低すぎたりした場合にもこの病気は引き起こされます。

主な検査と診断

無排卵周期症の検査方法としては、ホルモンの値の測定をしたり、超音波で卵胞の有無を見たりします。
卵胞ホルモンや排卵後に増える黄体ホルモン、卵巣刺激ホルモンなど複数のホルモンの値を調べていくことで、この症状が引き起こされる原因がどこにあるかを判断していきます。

主な治療方法

無排卵周期症の治療法として挙げられているのが排卵誘発剤の投与てす。妊娠を考えていない場合は、まずLEP(女性ホルモン剤)などで月経を整えます。妊娠を考えている場合は、早めに排卵誘発剤を投与します。無排卵の状態が長いと、排卵誘発剤を使用しても簡単には排卵しないこともあります。薬の量を増やしたり、注射に切り替えてやっと排卵することもあるのです。女性はいつも妊娠を考えているわけではありませんが、いざ妊娠しようと思ったときに思う通りには行かないこともあります。普段から皆様が健康管理のために安心してかかれる産婦人科でいたいと思います。