膣欠損症 チツケッソンショウ

初診に適した診療科目

膣欠損症はどんな病気?

膣欠損症とは、先天的に女性の膣が欠損した状態のことです。膣は女性が妊娠して出産するために無くてはならない器官ですから、これが欠損していると当然ながら妊娠出産をすることができません。現在のところ、この機能を補うための治療法は存在しませんので、膣を生まれながらに欠損している女性が、将来的に治療によって妊娠と出産をすることはできません。

主な症状

膣欠損症とは、生まれつき膣や子宮がなく卵巣を持っていても自然妊娠をすることができない病気のことをいいます。胎児のときに性分化が上手く行われないことによって起こる病気なのです。症状としては特になく普通に女性としての体つきになりますが、人工膣を植え込む手術をすれば問題なく性交はできますが妊娠出産まではできないことがほとんどです。

主な原因

膣欠損症の原因としては、母親の子宮の中にいる胎児の時期に、ミューラー管の癒合状態の異常や、ミューラー管自体の発生不全、部分的欠損、無形成などの発育障害によって引き起こされ、卵管、子宮、膣の発生に異常をきたします。卵巣や外陰部は正常であっても、膣や子宮の一部、あるいは全部がない状態です。また、先天的に膣や子宮の異常がさまざまに起こります。

主な検査と診断

先天性膣欠損症(せんてんせいちつけっそんしょう)についてです。推測では、将来子宮などになるべき元の組織(原基)への血管に異常が起こり血液が流れなかったために正常な発生ができなくなったためであると考えられております。検査方法としては、内診、基礎体温、MRI検査、超音波断層法、血液中ホルモン検査、骨のレントゲン、腎臓・尿管の検査、などの検査が必要となります。

主な治療方法

膣を形成する手術を受ける事で、症状が軽い膣欠損症を治療することが出来ます。膣を形成する手術を受けると、通常通り妊娠することが出来るようになります。膣を形成する手術を受ける事で妊娠が出来るようになるだけでなく、正常に月経を行なえるようになります。先天性の場合や症状が重い時は、人口膣を埋め込む治療法で膣の異常を治すことが出来ます。