単純性甲状腺腫

初診に適した診療科目

単純性甲状腺腫はどんな病気?

甲状腺が腫れているが、機能的には正常なものを単純性甲状腺腫と言います。傾向として、若い女性に多くみられるのが特徴的です。この病気にかかる原因は分かっていないものの、ごく軽い橋本病が存在する可能性もあると言われるあまりよろしくない病気の一つとされています。しかしながら、治療の必要はない変わった病気でもあるが特徴なのです。

主な症状

単純性甲状腺腫の症状は、やわらかな甲状腺腫が見られることです。甲状腺に腫れができますが、甲状腺の機能に変化はありません。妊娠、授乳、月経などと合わせるように大きく腫れていきますが、年齢と共に自然に消滅してしまうことがあ多いようです。圧迫感など、自覚するような症候がないため、健康診断などで偶然に発見されることがほとんどです。

主な原因

単純性甲状腺腫という病気になる原因は、甲状腺におけるホルモンが不足しているために起こると考えられています。ホルモンの不足は、ヨード摂取量の低下や甲状腺ホルモンの合成を妨げる医薬品などが考えられます。また、逆にヨードの過剰摂取によっても生じます。思春期おいては、甲状腺ホルモンの需要が増加するためにホルモンが不足して生じることもあります。

主な検査と診断

単純性甲状腺腫の検査方法としましては、 他の甲状腺の病気である可能性を消しさるためには、さまざまな検査の必要があり検査が行なわれます。特にバセドウ病や橋本病とは区別が難しいので血液検査をする必要があります。単純性の甲状腺腫では、抗甲状腺自己抗体は陰性となり、甲状腺ホルモン値は正常という結果になります。その他、結節性の判別の為、エコー検査も行います。

主な治療方法

単純性甲状腺腫の治療法を説明します。この病気の治療は、大抵の場合必要ありません。甲状腺の腫れが大きく、圧迫症状を引き起こしている場合には、甲状腺ホルモン剤を投与することで腫れを小さくする治療を行います。甲状腺ホルモン剤が効かない場合は、手術・放射性ヨード治療、すなわちアイソトープ治療を行います。しかし、こうした治療は非常に稀です。