線維性骨炎はどんな病気?
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌された状態が長く続くと、骨の形成や骨の吸収が亢進した状態になります。そして加速する骨の吸収のスピードに骨の形成が追いつけなくなるため、骨の量が減っていきます。このような状態のことを線維性骨炎といいます。この病気は関節痛や骨痛の症状が現れます。活性型ビタミンDを使用した治療が一般的になります。
線維性骨炎の主な症状は?
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され骨形成が骨吸収に追いつかなくなると骨量が減って骨内に線維が増成され、線維性骨炎が発症します。主な症状としては骨や関節に痛みが生じます。もちろん骨がもろくなっていますので骨折のリスクも高くなります。さらにこれが進行すると四肢の末端や身長の短縮が起き、場合によっては胸郭が変形する事もあります。
線維性骨炎の主な原因は?
線維性骨炎は、腎機能が低下したことにより起こります。腎機能が低下し、血液中のカルシウムやリンのバランスが取れなくなり、さらにビタミンB3が不足してしまうことによって、副甲状腺ホルモンの分泌を多くさせてしまいます。分泌亢進が進んでしまうことにより、骨の吸収や、骨形成の回転が起こってしまうことを原因として、この病気にかかります。
線維性骨炎の主な検査と診断方法は?
線維性骨炎の検査方法としては、腎機能の低下で生じる血液中のカルシウムやリンのバランスに異変が生じる為に、血液検査が用いられます。又、この疾患では副甲状腺ホルモンの分泌の異常で、骨の吸収や形成の異常があり、肋骨や背骨に骨折を引き起こすことから、レントゲン撮影を行い検査をします。これら骨代謝マーカーの使用、血液検査、レントゲンの撮影などの検査が組み合わされ、疾患の詳細を確認します。
線維性骨炎の主な治療方法は?
線維性骨炎にかかると石灰化した骨のカルシウムが再吸収されて線維性の組織で置き換えられたものになってしまうので治療法としては対処療法が多く取られています。まずは主治医と患者さんとのコミュニケーションでどのような部位が辛いか把握することが大事です。その後PTHの過剰分泌を抑えるためのホルモン療法などがの手法を採る場合があります。
線維性骨炎の初診に適した診療科目