さかご サカゴ

初診に適した診療科目

さかごはどんな病気?

さかごとは骨盤位のことで、妊婦の子宮の中で、本来頭を下にした姿勢を取っている胎児が、頭を上にした姿勢になっている状態のことです。胎児は常に子宮の中で回転しているため、妊娠安定期には一過性の骨盤位はよく見られ、臨月までには自然に頭が下になることが多いのですが、臨月に入っても頭が上になっている場合は帝王切開になることがあります。安定期では、体操などで胎児の向きを直す方法がよく取られています。

主な症状

さかごの症状は、本来母親の腹内で頭が下であるべき赤ん坊が、頭を上にして位置してしまっていることです。この場合、胎盤の位置の変化が起きているので、妊婦はおなかの下の方で胎児の足の動き(モゾモゾしている感じ)を感じることがあります。ただし、このような実感は個人差があります。また、お産のときにスムーズにいかなくなることが少なくありません。

主な原因

妊婦のお腹の中の胎児がどんどん大きくなって子宮の中が窮屈になってくるとおおよその向きが決まってきます。この時に子宮口の方に頭が向いていない状態のことをさかごといいます。原因としては本当にたまたまへその緒がそのように巻き付いていたり、胎児の足や腕が延びきったりしていると回転できないからです。その向きがその胎児にとってちょうど良い体勢だからです。

主な検査と診断

妊娠の際、自分の赤ちゃんがさかごであるかどうかを知ることは産むうえで大変重要な問題です。その問題を発見するための主な検査方法としては、エコー検査が一番に挙げられます。エコー検査とは、おなかに装置をあて、おなかの中の状態をモニターに映したり、画像データを作ったりすることができるものです。これにより、エコー写真で逆子であるかがわかります。

主な治療方法

さかごとは胎児が子宮内で本来の位置から逆転した状態にある事です。これを本来の状態に戻す治療法が幾つかあります。専門医の指導の元、胎児を元の状態に戻す体操やマッサージを行う他、治療期間約2週間を目安として足のかかと上方にある三陰交と足の小指にある至陰と呼ばれるツボにお灸を据える療法も実施します。仮にこれで胎児が本来の状態に戻ったら、これが再び再発しない様な治療を行い万全を期します。