原発性脳腫瘍 ゲンパツセイノウシュヨウ

初診に適した診療科目

原発性脳腫瘍はどんな病気?

原発性脳腫瘍とは、ほかの場所から転移してきたものではなく、その腫瘍が脳の同じ場所で発生した場合を指します。脳は腫瘍の発生場所としても知られていますが、転移先の臓器としての側面も持ち合わせています。原発性の脳腫瘍というのは、脳の同じ場所で発生したものですが、逆に脳以外の別の場所に転移してしまう可能性も考慮する必要があります。

主な症状

原発性脳腫瘍は、頭痛と吐き気と嘔吐の3つの症状が出ることが特徴で、これを3兆候と呼んでいます。特に朝になると頭痛がすることが続き、痛みは日を追うごとにどんどん高まってきます。病状が進行すれば、麻痺痙攣や知覚障害、聴力障害、記憶力の低下などの状態も発現します。これらの状態は、脳腫瘍ができる部位によって異なり、例えば、聴力を司る部位に腫瘍ができた時には、聴力障害が起こります。

主な原因

原発性脳腫瘍は、神経膠細胞という細胞から生ずる神経膠腫というものによって引き起こされます。また、この病気は肺・肝臓といった他臓器において生じたがんが脳に転移することによっても引き起こされます。特に、脳への転移が多いのが肺がん・乳がんです。どちらも脳へ転移しやすい特質を持っています。この病気は、他臓器で生じたがんが間接的な原因になっているのです。

主な検査と診断

原発性脳腫瘍の検査方法は、画像検査、臨床検査、病理検査の三段階に分けられます。画像検査では、頭部CT検査、頭部MRI検査、脳血管撮影、SPECT検査、PET検査などが行われます。臨床検査では、血液検査、髄液検査、遺伝子検査などが行われます。病理検査では、生検や摘出標本などが行われます。基本的に、脳腫瘍の確定診断のために、病理検査を行い、治療方法を決定すると考えられています。

主な治療方法

原発性脳腫瘍とは脳細胞だけでなく、クモ膜や頭蓋内の血管、末梢の神経などからも発生する腫瘍のことです。この腫瘍の治療法としては、外科的手術、放射線治療、抗がん剤治療などが上げられます。腫瘍ができている部位や大きさが大きい場合は抗がん剤治療や放射線治療でがん細胞を小さくしてから外科的手術を行なうことが一般的な流れとなります。