緑膿菌肺炎 リョクノウキンハイエン

初診に適した診療科目

緑膿菌肺炎はどんな病気?

緑膿菌肺炎とは、緑膿菌というウイルスが肺に感染してしまうことで引き起こされる肺炎です。感染経路は主に口腔からウイルスが侵入する場合が多く、気管支を通過するため気管支炎も同時に発症する可能性が高くあります。また、予め緑膿菌が潜伏している場合は、血液を通って肺に観戦するケースもあり、この場合は危険度が非常に高く死に至るケースも有ります。

主な症状

緑膿菌肺炎の主な症状は、38度以上の高熱、悪寒や戦慄、咳、どろっとした濃性痰、頭痛、息苦しさや息切れを感じるなどの呼吸困難です。この他にも、血が混じった血痰、胸痛、全身倦怠感、食欲不振などもみられます。低酸素血症によるチアノーゼがみられることもあります。重症の場合には、意識障害を引き起こす危険もあるので、注意が必要です。

主な原因

緑膿菌肺炎は、緑膿菌の感染が発症の原因となります。緑膿菌は自然界に広く分布しているグラム陰性桿菌です。病原性は低いのですが多くの消毒薬や抗菌剤に対して抵抗力があるため、病院内で免疫不全の入院患者が感染するケースが多く見られます。保菌者や感染者の手指や日用品のほか、洗面台やキッチンなどの水回りを経由して感染する場合もあります。

主な検査と診断

緑膿菌肺炎の検査方法としては、この肺炎を引き起こす原因である緑膿菌が体内にあるかどうかを調べるものです。その検査としては、血液・胸水・腹水・髄液といったものを検出して、そこに緑膿菌が含まれているかどうかを調べるものです。この緑膿菌の分離・同定は、様々な条件を満たし、かつ、分離菌が感染症を引き起こした原因であると判定されることが必要となります。

主な治療方法

緑膿菌肺炎の治療法は、カテーテルでその異物を取り除き、多くは原疾患に影響されやすいため、免疫能の改善や栄養管理を行いながら、抗菌薬を選定し投与していきます。主に使用される抗菌薬は、ペニシリン系よりも有効性が高いカルバベネム系薬やニューキノロン系薬などです。また、セフスロジン及びモノバクタム系にも効果があり、使用されます。