毛母腫 モウボシュ

初診に適した診療科目

毛母腫はどんな病気?

毛母腫とは、若い女性の上肢・顔面・頸部にできる腫瘍のことをいいます。皮膚内に石のようなかたさのしこりができます。炎症をともなうケースは、皮膚の表面が赤色になります。稀ですが、これに水疱ができることもあります。毛包という細胞に生じると言われています。腫瘍の一部が石灰化を起こすので、石灰化上皮腫とも呼ばれることがあります。

主な症状

毛母腫は若年女性によくできる症状で、上肢、顔面、頸部に腫瘍が現れます。皮膚内に石のように硬いしこりができるので、それによって気づきます。石のように硬いしこりとは、腫瘍に一部が石灰化をおこしてそのように感じられます。炎症を伴うこともあり、皮膚の表面が紅色になったり、まれに水疱ができることもあります。これは毛包の細胞に生じると考えられます。

主な原因

毛母腫は別名石灰化上皮腫と呼ばれ、主な症状として顔面、腕、首などに一部石灰化した良性の腫瘍(しこり)が生じます。これらの皮腫の発生についてはまだはっきりとした原因は分かっていません。ですが一部の考えではこうした皮腫は体毛を形成する毛母細胞が異常増殖する事によって発生するとも言われており、このためこうした名前が付いているのです。

主な検査と診断

毛母腫の検査方法は、皮膚表面の視診から入ります。皮下に生じた症状から類推するのですが、それだけでは他の様々な悪性の腫瘍などと完全に違うものであるという判断ができませんから、次に患部の一部を切除します。切除してから、他の要因がないかを探っていくのために、顕微鏡による検査から、培養検査、化学物質による着色検査を実行します。

主な治療方法

毛母腫の治療法は、悪性腫瘍との識別を行うためにも、外科的手術を行うことが好ましいとされています。手術で摘出した組織を顕微鏡で見て検査を行い、確定的な診断を行います。年齢や腫瘍の大きさにもよりますが、ほとんどの場合は局所麻酔で対応できます。自然治癒することはなく、飲み薬や塗り薬、レーザー治療などによって腫瘍を失くすことはできません。