ピックウィック症候群 ピックウィックショウコウグン

初診に適した診療科目

ピックウィック症候群はどんな病気?

ピックウィック症候群は、重度の肥満・昼間の居眠り・夜間における呼吸の中断といった症状に代表されるもので、睡眠時無呼吸症候群の代表的なものといえます。この症候群の病名の由来は、患者のすぐ居眠りをする状態がディケンズの小説「ピックウィッククラブ」に登場する肥満であり、いつもうとうとし、赤みを帯びた顔をしたジョーという少年に類似していることにあります。

主な症状

ピックウィック症候群の症状として代表的なものが、睡眠中に呼吸が一時的に止まってしまうことです。肥満の人に多いため、上気道が狭くなり肺に出入りする空気の量が少なくなることから長時間続くと、筋肉のけいれんや全身の皮膚のチアノーゼ、心不全などが見られるようになります。放置しておくと、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの合併症を引き起こしてしまう場合もあります。

主な原因

ピックウィック症候群は、睡眠時無呼吸症候群のうち、肥満によって閉塞性無呼吸を起こすものをいいます。原因の大部分は、太ることによって上気道が狭くなってしまい、肺に出入りする空気の量が少なくなることによって起こります。長時間続くと、筋肉のけいれん、全身の皮膚のチアノーゼ、多血症、右心肥大、心不全などがみられるようになります。

主な検査と診断

ピックウィック症候群の検査方法は、主に健康診断での複合検査でも発見されることが多く、肥満体の場合BMIなどの数値による検査が一般的です。また精神科での診断により、不眠と診断された場合は延長してこの疾患の検査を行うことが多くあります。さらに、血液検査や血圧の検査によって発覚することも多く、これらは高い数値が出た際に疑いがあります。

主な治療方法

ピックウィック症候群とは、肥満のために上気道が狭くなり肺に出入りする空気の量が少なくなるのが原因で起こる、睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状です。長時間続くと筋肉の痙攣やチアノーゼ、心不全などを引き起こします。この病気の治療法は、器具を用いて気道閉塞を回避する対症療法と手術による気道確保法があります。また、生活習慣を見直し食事療法と運動療法により、肥満症を解決することも重要です。