遺尿 イニョウ

初診に適した診療科目

遺尿はどんな病気?

遺尿とは、排泄障害の一種で、不適切な場所で排尿を行ってしまう病気です。幼少時は、排尿のコントロールができないため、生理的な現象とされるが、5歳以上であれば、臨床的に問題があるといえます。原因のほとんどは精神的ストレスであるとされており、成長するにつれて治癒する傾向にあります。しかし、しばらく治らない場合は、排尿トレーニングを行ったり、薬物療法によって治療することもあります。

主な症状

遺尿の症状とは、まず夜間によく起こります。寝ている間に布団の中で尿を排泄してしまうのです。これは無意識の時に引き起こされます。朝起きた時に布団が濡れている事に気づきます。これは子供に多い事ですが、まれに大人の方にもあり得る事です。これを繰り返す事により、肌の弱い子供の場合皮膚が尿でかぶれてしまい、股の部分に炎症も見られます。

主な原因

遺尿の原因には様々なものがあります。まず夢をみる事による排尿です。夢の中で尿をする事により、無意識のうちに排尿してしまいます。そして精神的なストレスも関係します。家ではない場所に泊まった際に緊張してしまい寝ている間に排尿してしまいます。冷え性等の影響もありますし、一晩で何度も排尿を繰り返す場合には、膀胱炎等の病気が隠れている場合もあります。

主な検査と診断

遺尿の検査方法は、腹部や仙骨部の検査をしたりしますが、場合によっては精密検査が必要な時もあります。検尿や超音波検査や尿流検査などがあります。泌尿科を受診することになりますが、原因を見るけることが難しく、精神的なものか病気か判断が難しく、病院によって診断結果が違う事を言われることもありますから病院選びは慎重にしなければなりません。

主な治療方法

遺尿の治療法は交感神経の昂ぶりを抑える薬を服用することです。交感神経の昂ぶり具合に合わせて薬の強さを調整し自律神経と交感神経のバランスを取ります。年寄りなどが前立腺が弱っている場合は外科手術を行い前立腺を治療します。手術の必要がない場合は投薬を行って前立腺の肥大化を抑制し、尿がたまるまで耐えられるだけの状態に戻します。