裏急後重 チュウキュウコウジュウ

初診に適した診療科目

裏急後重はどんな病気?

裏急後重というのは別名しぶり腹と言われる病気を言います。排便の内容がほとんどないのに便意があり、排便後もすっきり感じず、何度もトイレに通う状態を言います。直腸に炎症があるときや赤痢、コレラなどの病気のときに見られやすいのでしぶり腹と呼ばれるようになりました。原因疾患を調べるため、便の性状や便意の間隔、発熱などを観察します。

主な症状

裏急後重とは別名しぶり腹と言い、便意をもよおすのに排便が起きない、または少量しか出ないという症状です。排便をしてもまたすぐに便意をもよおします。排便後はすっきりした感じがしません。直腸に排便反射が起こりますが、便の塊が排便反射を起こしているわけではないので、排便には至らないのです。直腸に炎症が起こるため、潰瘍性大腸炎、赤痢などの病気が原因です。

主な原因

裏急後重の原因は、直腸の炎症だと考えられています。直腸に炎症を起こす病気は様々ですが、赤痢や潰瘍性大腸炎などが挙げられます。排便反射は直腸の刺激によって制御されていますが、便の刺激によらない直腸排便反射が生じるので、便がでないのに便意を催してしまいます。一般の大腸炎によっても発症することがありますが、長引く場合は精密検査が必要となります。

主な検査と診断

裏急後重の検査方法とは、まず患者に詳しい問診を行います。症状が出る前に何を食べたのか、下痢を繰り返す頻度等です。そこで患者の新鮮な便を少し採取して、顕微鏡で何かの細菌に感染していないかを調べます。もし感染していれば直ぐに病名が下されます。しかし何の問題もない場合には食あたりとなります。しかしこの状態を繰り返すのであれば腸の詳しい検査も行います。

主な治療方法

裏急後重の治療法は菌による発症の場合は内服を続けて体内環境を整えます。菌がどこから侵入したかわからない場合は、家庭にあるものを食べずに入院をして食事も病院が作ったものを食べます。患者の便から菌などが検出されない場合は精神的な理由で発症していることが考えられるので、内科と精神科が連携してカウンセリングと投薬治療を行います。