無動 ムドウ

初診に適した診療科目

無動はどんな病気?

無動とはパーキンソン病を発病し、病気が進行した時に出る症状のことで、身体を動かすことができなくなり、日常生活を送る際に支障が出てしまいます。この症状になると、まばたきをすることも困難になり、しゃべる時にも口の筋肉をうまく動かすことができなくなりますので、人と話をすることもできなくなってしまいます。特に60歳以上の方は、パーキンソン病を患うとこの症状がよく出ます。

主な症状

すばやく動けない、字が少しずつ小さくなる、声が小さく単調、顔の表情が十分でなくなる、寝返りが打てないなどがあります。筋肉が固くなって体が動かづらくなったり、すばやい動きが出来なくなったりします。また、手足を止めておく事が出来ず、ひとりでに手足が動き出し、止めようとしても止められません。無動とはパーキソン病の主症状の一つでもあります。

主な原因

無動の原因は、脳神経の異常が深く関与しており、脳から各器官に送る信号が上手く送られない事が考えられます。脳神経細胞のドーパミンの分泌が抑制されることで各器官への信号が不足することにより起こりえます。また、このドーパミンは年齢を重ねることで減少していくので初老の方や、高齢期の方などに多く見られることも特徴として挙げられます。

主な検査と診断

無動は、パーキンソン病の運動症状のひとつです。どのような状態かというと、動作の開始が困難になります。そして全体に動作がゆっくりと小さくなります。小刻み歩行やすくみ足、前かがみ、突進歩行、などの歩行障害が起こるという特徴があります。検査方法ですが、パーキンソン病はMRIやCTによる画像や検査で診断はできません。所見で特異的な異常がないことを調べます。

主な治療方法

無動に対する治療法としては薬物療法が基本となる。脳内のドーパミン量を薬物によって増加させ、運動機能を薬物療法中は幻覚や幻視などの精神症状が副作用として表れるため注意が必要です。しかし、薬物療法の効果が見られなかった場合などは手術療法を選択することも可能です。また、動かない状態でいると筋固縮が起こるため、少しでも体を動かす運動療法もリハビリとして行う必要があります。