母斑症 ボハンショウ

初診に適した診療科目

母斑症はどんな病気?

生まれつきや、生後などの様々な時期にできる皮膚の色や形の異常のことを母斑と呼んでいます。母斑症とは、皮膚に多くの母斑ができてしまうと共に、脳や目などの様々な部位に対して病変を伴ってしまう症状を持った病気です。この病気は遺伝してしまうこともある病気であるため、生まれつきある場合は、遺伝の可能性が高いということも言えます。

主な症状

母斑症の症状とは、生まれつきのものであれば、生まれてすぐに分かります。体に黒いアザが出来ているからです。場所も大きさも様々ですが、黒いアザが大変目立ちます。成長するにつれて黒いアザが現れる場合もあります。時には顔に現れる場合もあります。そしてそのアザの部分から、太くしっかりとした毛が生えてくる時もあります。母斑は見た目ですぐに分かる異常です。

主な原因

まずそもそも「母斑」とは、生まれつきまたは生後できる「あざ」のこと(限局性の=限られた場所での、皮膚の色・形の異常)です。原因は母体内での発達異常で出来た細胞が、生まれたのち様々なタイミングで増殖するためと考えられています。「母斑症」は、皮膚にあざができるのみならず、脳や眼球、内蔵に病変をもたらすものです。遺伝によって起きることもあります。

主な検査と診断

母斑とは、あざのなかでも皮膚の奇形として生涯の様々な時期に発生し、ゆっくり発育し、皮膚の色や形の異常を認める痣を医学的にいったもののことです。母斑症は、母斑の存在とともに脳の神経異常や心臓等の全身に生まれつきの病変を認める病気の総称です。検査方法は、病院で診察を受けることです。観察や病状によって判断されます。母斑を手術する場合もあります。

主な治療方法

母斑症の治療法はまだ現代の医学では解明されていないことが多いために根本的な治療方法が確立されていないのです。病気そのものを治そうとする治療ではなく、病気のせいであらわれる症状についての治療を行うというかたちになります。内臓に症状があらわれれば投薬による症状の改善を目指し、表面にあらわれた症状には外傷的処置を行うといった具合です。