尿管がん ニョウカンガン

初診に適した診療科目

尿管がんはどんな病気?

尿管がんとは、尿管にできた腫瘍のことでかなり多くの場合に膀胱がんを併発していることがある高齢の男性に多いがんなのです。そのため治療法としては、腎尿管全摘出手術を受けることでがん細胞を根こそぎ除去します。またがん細胞がかなり広がってしまう場合でも抗がん剤でがん細胞を小さくすることにより手術まで持っていくことができるのです。

主な症状

尿管がんの主な症状には、血尿が挙げられます。そしてがんの進行に伴って尿管が閉塞していく場合には、上部尿路の拡張が起こる水腎症というものも起こります。長期にわたって水腎症の状態が続くと片方の腎臓の機能が失われることもあり注意が必要です。また、尿管の閉塞が進むと別に腰や背中に尿管結石に似ている痛みが見られることもあります。

主な原因

尿管がんは、まれに発生するがんで膀胱ガンの発生原因の二十人に一人程度の割合で発生します。膀胱ガン全体で比較的高齢者に発生する場合が多いので、その因果関係はおもに年齢、とくに五十歳以上の高齢による老化現象であるものとされています。つまり高齢になるほど膀胱ガン及び尿管のがんの発症率は高くなります。また、塗料などの化学物質も因果関係が有るとされています。

主な検査と診断

尿管がんとは尿管にできる腫瘍のことです。このがんの検査方法としては、尿にがん細胞が紛れ込むことがあるので尿を採取して診断する尿細胞診検査を行ないます。この検査では確実ではないので、あわせてMRIやCTの画像診断も行なうことでほぼ100パーセントがんの診断をすることができます。治療法としては、尿管だけでなく腎臓の一部や膀胱の一部も切除する手術を行ないます。

主な治療方法

尿管がんの治療法は、患者の進行によって変わってきます。転移が見られない早期の場合は、再発を防ぐために外科手術によりがんとがんの存在する側の腎臓、尿管をすべて切除します。転移が見られている場合は、手術と併用して複数の抗がん剤を用いる多剤併用化学療法を行います。抗がん剤が奏功することが多いのですが、また再発する可能性も高いため、注意をする必要があります。