多発性単神経炎 タハツセイタンシンケイエン

初診に適した診療科目

多発性単神経炎はどんな病気?

多発性単神経炎とは、複数の末梢神経に障害が出る病気で、手足の運動障害や、しびれや麻痺などの感覚障害がおこります。原因は様々ですが、一般的に多いとされるのは、糖尿病による神経障害です。また、ビタミンB群の欠乏症が原因の場合もあります。手足の関節を動かす力が弱くなるため、特に歩くときには、転倒に注意が必要です。また、感覚障害が重度になると、外傷が増えるので、注意が必要です。

主な症状

多発性単神経炎は、糖尿病などの代謝障害によってよく見られ、膝から下が細くなったり、物を握る時に手の握力が弱くなったり、足の関節を動かす力が弱くなったりする症状が出ます。感覚の障害としては、足の裏がしびれてきたりすることもあります。足がこの状態になってしまった時には、正常な歩行ができなくなり、転倒してしまうこともよく起こります。

主な原因

多発性単神経炎の原因は、遺伝子異常や疾患、あるいは中毒による末梢神経の炎症です。体の複数の末梢神経に対して同時に炎症の病状が見られる場合に、この病気に分類されることになります。また、遺伝子異常などの他にも、代謝障害によるビタミンB群欠乏や、化学療法で使用している薬剤がもたらす副作用として、この病状を表すケースもあります。

主な検査と診断

多発性単神経炎の検査方法としては、の疾患の原因と考えられる病歴の聞き取りが重要で、神経筋の検査が組み合わされ調べられます。この検査により特定の神経の障害が原因となる神経鈍麻の症状や、運動機能の低下を明確にします。又、この疾患の神経の伝導速度の検査では、筋電図の検査が行われ、筋肉の電気信号の活動状況が測定されます。又、稀に、この疾患では神経の生検による検査が必要になることもあります。

主な治療方法

多発性単神経炎の治療法は作業療法を中心として外の療法を随時取り入れていきます。痺れの初期段階で運動に苦がないうちは作業をして運動能力が落ちないようにします。糖尿などの影響でしびれが出ていることも考えられるので食事制限も行い、痺れの原因と考えられる食べ物は制限されます。アルコールやタバコは一切禁止されて経過観察をします。