顆粒球減少症

初診に適した診療科目

顆粒球減少症はどんな病気?

顆粒球減少症は、好中球の絶対数が減少する疾患で、通常は、好中球減少症と同義語として用いられることが多くあります。本疾患であるか否かを判断するには、生後2週から1歳までは、ANC1000/μL未満であり、それ以後はANC/1500/μL未満であることと定義されています。また、上記の数値は、感染症に対する相対的危険度により、さらに細かく分類されます。

主な症状

顆粒球減少症の典型的な症状としては、白血球の中の顆粒球が急激に減少し、病気にかかりやすくなります。又、薬剤への過敏な反応に加え、倦怠感や微熱、悪寒、高熱などを伴うことがあります。そして、咽喉が赤く腫れる事が多く、潰瘍ができ、腹痛や呼吸困難などが出る場合があります。そして、肺へ血症が起こることが頻繁にあり、注意が必要な病気となっています。

主な原因

顆粒球減少症の原因のうち、ここでは、薬剤によるものに着目して解説します。本症例の要因となる薬剤はいくつも存在します。具体的に、セフェム系、ペニシリン系などの抗生物質、ST合剤などの合成抗菌剤、アモキサピン、アミトリプチリン、ミアンセリンなどの抗鬱剤、トルブタミドなどの糖尿病用剤、その他、抗甲状腺剤、H2部ロッカー、抗血小板剤、抗てんかん剤、抗悪性腫瘍剤など、挙げれば切りがないほど多種多用です。

主な検査と診断

顆粒球減少症の検査方法としては、主に血液検査が用いられ、白血球の減少を確認するために使用します。又、白血球分画で顆粒球が減少している事があるために、この疾患の判断を下す指標として用いられます。又、この疾患の検査では、頻繁に骨髄像が用いられ、芽球の比率の増加と特定の細胞の欠如がみられる事が多くなる為に、この疾患の検査の方法として活用されています。

主な治療方法

とりわけ、薬物による顆粒球減少症の治療法を決定するには、疑わしい薬物服用を即時に注視すると同時に、発熱発症の際に適切な検査を行ったうえで、広域スペクトラムの抗菌薬を十分に用いた感染症治療を行うことにあります。なお、顆粒球を含め、好中球は、秘儀約服用中止後、症例ごとのばらつきこそあるものの、1~3週間で回復します。また、近年では、顆粒球コロニー刺激因子の使用が有効との報告もなされています。