産瘤 サンリュウ

初診に適した診療科目

産瘤はどんな病気?

産瘤とは経膣分娩により生まれた新生児の頭の一部が変形して、腫脹している状態を指します。通常は2、3日程度で丸い状態になります。通常、分娩時に産道から圧迫を受けた際に、児の頭は形を変えることによって出てきやすくする機能があります。この機能を応形機能といいますが、延長と短縮する方向は決まっています。このときに局所的に産道の抵抗を受けてできるうっ血や浮腫を指しています。

主な症状

産瘤(さんりゅう)とは、胎児が産道を通るときにその先端部がうっ血し、浸出した血しょうが集まってできるやわらかいこぶのことである。お産に時間がかかるほど大きなこぶが見られますが、生後2~3日で自然に消滅しますので、特に治療は必要ありません。同じように頭血腫というこぶ状のものが発生することがありますが、下手に治療をするとかえって感染症などの症状を発生させてしまう恐れがあるので、治療は行いません。

主な原因

産瘤の原因とは分娩の際に、先進部分の頭位であったり、逆子の場合だと、臀部であったり、子宮から出ている部分が圧迫感がなくなるために、体液が貯まりやすくなります。すると浮腫が起きやすくなりむくみが生じます。更にお産に時間がかかると、この皮下浮腫が大きくなって、暗赤色の瘤のように見えることがあります。このようにして出来るものです。

主な検査と診断

産瘤の検査方法は産後の検診で調べます。浮腫や出血がある箇所を目視で検査します。ただの瘤と判断が難しいですが出産のために使う箇所の瘤は殆ど出産のためにできた瘤だと判断されます。指で皮膚を押してみて戻りを検査します。殆どは出産に関係ある場所にできますが、臀部などにもできるので浮腫ができている時は臀部なども目視で検査します。

主な治療方法

産瘤の治療法は、主に自然治癒で改善する場合が多く、特別な治療や投薬をせずとも回復する場合が多くあります。ですが症状が時間経過に伴い、回復が見られず症状が長く続く場合は頭血腫に発展する場合がありますので、定期的に検査と外科手術を緊急的に行う場合があります。また、この可能性がなくとも腫れが収まらない場合も検査が必要になります。