光沢苔癬

初診に適した診療科目

光沢苔癬はどんな病気?

光沢苔癬とは、大きさがほとんど均一の小さな盛り上がりが集まることにより生じる病気です。扁平苔癬のひとつのタイプであるといった説もあります。小児に多く、男子に多いといった特徴があります。この病気のはっきりとした原因は不明瞭であり、女性の場合月経と関連する場合もあることからホルモンアレルギーだと考えられたり、結核に関連することもあるため結核に対する反応の表れとしての発疹とみられたりしています。

主な症状

光沢苔癬の症状とは、腕や腹部に小さな丘疹が密集して現れます。この丘疹を良く観察してみますと、表面に光沢があります。痒みや痛みは感じられず、急に現れる場合がほとんどです。痒みや痛みを感じないので、ある日突然存在に気付くと言う場合もあります。男性の性器にも現れ、まれに性病と勘違いをされる場合もあります。次第に消える事もあります。

主な原因

光沢苔癬の原因ははっきりとはしていません。扁平苔癬と同じような病態であると考えられており、小児あるいは20歳代までの若年者に生じます。女性の場合は月経と関連する場合があることがあり、ホルモンアレルギーと考えられることもあります。また結核と合併して起こる場合もあり、結核に対する反応性の発疹とみられたりすることもあります。

主な検査と診断

光沢苔癬の検査方法はまず、視診です。表面が平らで光沢のある、黄白色の小さなブツブツの丘診が多発する、炎症性角化症であるかどうかを診ます。発症する部位が、前腕の内側や胸部、腹部、下腹部、男性の場合は陰茎や亀頭にみられることが多いので確認します。手のひらや足の裏には発症しないのでこれも確認します。さらに詳しい診断が必要な時には、皮膚生検査をします。

主な治療方法

光沢苔癬の治療法とは、まず発生する原因が詳しく分かっていない症状でもあり、一般的にはステロイド軟膏を処方します。丘疹にステロイド外用薬を塗布する事で症状が軽減されると言う結果もあります。何もせずに放置していても、徐々に消えてなくなると言う場合もあります。ステロイド外用薬を使用したからと言って直ぐに完治する事はない病気なのです。