毛孔性紅色粃糠疹はどんな病気?
毛孔性紅色粃糠疹とは、4万人に1人のまれな皮膚疾患で、白っぽい垢を伴う赤い発疹が現れる病気です。乳幼児期に現れるタイプと成人してから現れるタイプがあり、どちらも指、肘、膝、腹部などの毛孔(毛穴)に現れます。手のひら、足の裏が赤くガサガサし、垢が層になり厚く固くなります。重症になると発疹がつながり全身が赤くなる、紅皮症になり、発熱や関節痛も起こるようになります。
毛孔性紅色粃糠疹の主な症状は?
毛孔性紅色粃糠疹の症状は、毛穴に一致して白い垢のような鱗屑(りんせつ)が付いた発疹が出ます。癒合しやすい紅斑で、皮膚が赤くザラザラになります。手のひらや足の裏も、赤く硬くなることがあります。癒合した紅斑が全身広がることもありますが、間に正常な皮膚も残ります。かゆみなどは出ない事が多いですが、酷くなると発熱を伴うこともあります。
毛孔性紅色粃糠疹の主な原因は?
毛孔性紅色粃糠疹の発症する原因は、はっきりわからず不明です。若年性古典型と成人性古典型があり、若年性古典型は遺伝性が多く常染色体優性遺伝します。この若年性古典型の発症のピークは、小児期と中年期になります。成人性古典型は、遺伝性はほとんどみられす、成人期に発症するのが特徴です。また、どちらの年齢層にも非典型型が存在し、日光によって悪化の誘因になります。
毛孔性紅色粃糠疹の主な検査と診断方法は?
毛孔性紅色粃糠疹の検査方法は診察、及び病理学的な皮膚生検によって行います。まず診察では皮膚科専門医による診断で本疾患に特徴である発疹とその広がり方、更に病理経過から判断します。皮膚生検では皮膚病変の一部である紅斑を切り取って標本を作製し、顕微鏡での組織検査を行って本疾患特有の組織変化が特定された場合に確定診断となります。
毛孔性紅色粃糠疹の主な治療方法は?
角質溶解薬という軟膏を患部に塗り広げると、肌荒れが治って毛孔性紅色粃糠疹の症状を完治することが出来ます。肌荒れの症状が重い場合は、ステロイドの投与を受けると肌荒れの悪化を止める事が可能です。ステロイドを使った治療法を受ける事で、関節痛や発熱の症状を同時に改善する事が出来るというメリットがあります。ビタミン剤の投与も肌質の改善に効果的です。
毛孔性紅色粃糠疹の初診に適した診療科目