顎骨嚢胞 ガクコツノウホウ

初診に適した診療科目

顎骨嚢胞はどんな病気?

顎骨嚢胞とは、顎の骨に嚢胞と呼ばれる袋状のものができてしまう病気のことを指します。歯に原因があることもあれば、歯とは関係のない原因でなることもあります。この病気では、嚢胞は徐々に大きくなり、顎の骨を溶かしてしまい顎の骨が腫れていくという症状が現れます。虫歯が直接の原因となるケースが多いため、歯の治療がこの病気を予防する上で大事なこととなってきます。

主な症状

顎骨嚢胞の症状とは、歯茎などに埋まってしまった歯を含めて膿が貯まってしまい外に排出されないままたまり続ける状態です。あごの骨の痛みの無い隆起が起きたり、あごの骨の皮質骨が吸収されてしまうので、骨が薄く乾燥した皮のように感じる事があったり、歯並びが変わってしまったりします。上あごでは前歯の付近、犬歯部分、下あごでは智歯、小臼歯部分に表れます。

主な原因

顎骨嚢胞の原因には大きく分けて歯に由来して起こるものとそうでないものの2つがあります。前者の場合は歯が形成される時に骨の中に嚢胞ができてしまう病気と虫歯が進行することによって嚢胞ができてしまう病気があります。後者の場合には胎児期に上顎に嚢胞が形成されてしまう病気とケガをした時などに下顎に嚢胞が出来てしまう病気があります。

主な検査と診断

顎骨嚢胞の検査方法は病院での病理組織検査です。レントゲン検査の必要がかなり重要となるのですが、偶然発見されるケースも多い病気で、X線での画像診断などを行って病気の確定が可能です。歯医者などで検査を行う事により確実に検査結果を出す事ができるのでもし、病気の疑いがあるのであれば歯医者に行ってレントゲンによるX線検査を行いましょう。

主な治療方法

顎の骨に発生した嚢胞を全て摘出することで、顎骨嚢胞を完全に治すことが出来ます。抗生物質で嚢胞を小さくしてから嚢胞の摘出手術を行なう治療法なら、顎の骨を切り開くことなく嚢胞を排除する事が可能です。顎が腫れている時は、ステロイドを注射すると腫れを治すことが出来ます。嚢胞の影響で歯の根元に異常がある場合は、歯を抜歯する必要があります。