うっ血肝はどんな病気?

うっ血肝とは心不全のために心臓への血液の戻りが悪くなり、肝臓内に、血液がうっ滞する病気です。肝臓は心臓に近いために心臓にもどる血液が障害されると、肝臓内にうっ血が生じやすくなるのです。初期には、肝臓が著しく腫れて痛みがおこります。長期間続くと結合組織が増えて最終的には、うっ血性の肝硬変となりますが、現在では治療法が進歩したためにそこまで重症になることは稀です。

うっ血肝の主な症状は?

うっ血肝は肝臓に血がたまった状態のことをいいます。この状態になると呼吸困難などの心不全の症状があらわれます。そして肝臓が肥大し、それに伴って肝臓の表面を被っている肝被膜が急に伸びるため痛みが現れます。黄疸を生じる場合もあります。慢性的に心不全が持続すると肝機能障害が悪化し、黄疸もきつくあらわれ、最終的にはうっ血性肝硬変になります。

うっ血肝の主な原因は?

うっ血肝とは、肝障害の一種です。その原因のひとつは、心疾患による心臓の収縮機能の低下によって、肝臓内に血液が溜まってしまうことにあります。肝臓内に血液が溜まることで、肝臓がうっ血を起こします。うっ血を起こした肝臓は圧迫され、酸素不足を招きます。酸素不足になれば、肝臓の正常な機能を保つことが難しくなり、結果、肝障害を起こしてしまうことになります。

うっ血肝の主な検査と診断方法は?

うっ血肝の検査方法は非常に簡単です。それは肝臓の写真を撮ることです。素人ではわからないでしょうが、医者が見れば一発でうっ血しているかどうか、ということを判断することが出来ます。基本的にそうすれば、すぐに判断できますから、かなり簡単です。肝臓は非常に大事な臓器ですから、定期的に審査を受けることが非常に重要であると言えます。

うっ血肝の主な治療方法は?

うっ血肝は心筋梗塞や高血圧性心臓病などの心臓疾患が原因で起こる病気なので、元となる心臓病を治すのが最大の治療法です。これに加えて、肝臓を守るための減塩療法やむくみをとるための利尿薬、強心薬の投与が並行して行なわれます。安静にして休養をとることも大切です。心臓疾患を治療するのが根本的な解決策ですから、無理な運動なども控えます。