老人性白斑 ロウジンセイハクハン

初診に適した診療科目

老人性白斑はどんな病気?

老人性白斑は主に高齢者の皮膚にみられる点状の白斑で、身体や手足に直径数ミリ大の白斑が散在します。
50歳代には約70パーセントの人に現れます。早い人では30歳代でも現れること事があります。
皮膚の老化に伴いメラニン色素を作る色素細胞機能が低下し、その数も減るため、結果的に表皮の細胞にメラニン色素が供給されなくなる為におこります。
悪性腫瘍ななることはないので特に治療しなくとも問題はありません。

主な症状

老人性白斑の症状は、体や手足に直径数ミリ大の白い斑点が出ます。早い人では30代くらいでも白斑が見られるようになり、加齢と共に増加していきます。女性より男性に多く、背中や腰、お腹に多く見られます。
白斑は肥大したり、他の白斑と融合することはありません。痛みや痒みもなく、ガンに変化することも他人へ感染させる心配もありません。

主な原因

老人性白斑の原因については解明されていませんが、加齢の影響によって発症するとされています。
白斑発生のメカニズムとしては、加齢によって皮膚の表皮の色素細胞が減少するとともに、色素細胞の機能低下によってメラニン色素が減少し、皮膚の色素が薄くなることによって、皮膚に白斑が発生します。
白斑の数は数個から数十個発生しますが、これには個人差があります。

主な検査と診断

老人性白斑とは名前のとおりの高齢者特有の白斑が皮膚に発生する現象ですので、皮膚科でしたら特に問題なく視診によって診断することができます。特別な検査はありません。
皮膚科は高齢者の四肢あるいは体幹に米粒サイズの白斑を目視することで判断します。

主な治療方法

老人性白斑の治療法は、現在では確立されていません。難病とされています。
ただしステロイド、タクロリムスなどを使用して様子を見たり、改善効果が期待できるケースもあります。
他にも多数の治療方法が存在しますが、どれも決定的な治療効果があるとは認められていません。総じて完治を目指すというよりも、改善を試みるといった対処になります。