びまん性レビー小体病 ビマンセイレビーショウタイビョウ

初診に適した診療科目

びまん性レビー小体病はどんな病気?

びまん性レビー小体病という病気は、近年レビー小体型認知症と呼ばれる病気です。この病気は脳の特定の神経細胞の中に特異な変化が現れるものです。初期の症状として幻覚、幻視、妄想が出始め、そのうち物忘れなどの痴ほう症状が現れます。その後は体が硬くなったり動作が遅くなるなど、パーキンソン病に似た運動障害が見られるようになります。

主な症状

びまん性レビー小体病の症状は、もの忘れや幻覚が見える場合や、頻尿や強い立ちくらみがあらわれるなどの自律神経失調症の状態になります。また日によって状態が良くなったり、悪かったたりするのもこの病気の特徴です。進行していくと痴呆症の状態がひどくなっていき、体が硬く、動作が遅くなります。高齢者になると数年で寝たきりになることが多いです。

主な原因

びまん性レビー小体病の原因は、脳への異常タンパクの蓄積によって起こります。何らかの要因によって、脳にレビー小体と呼ばれる異常なタンパク質が蓄積されることによって発症します。大脳皮質や脳幹にレビー小体が溜まって来ると、脳を萎縮させるなどの現象を引き起こすことになります。こうした脳の病変が要因となり、体に異常を発症させるようになります。

主な検査と診断

びまん性レビー小体病の検査方法は血液検査から始めます。認知症が発症すると外見からも認知症であることが明らかなので合併症がないかを検査するのです。血液検査が済んで合併症の有無が分かった後は認知症の検査を行います。幻覚や幻視、幻聴や被害妄想が起きているか、起きていればどれくらいの頻度で起こるか、どれくらい信じているかをカウンセリングで聞き出します。

主な治療方法

びまん性レビー小体病の治療法は、パーキンソン病や認知症と似た方法を取られることが多いです。向精神薬、レボドパ、ドーパミン受容体作動薬、コリンエステラーゼ阻害薬などで改善が診られています。ただし完全に治すための行為というより、治す可能性のある行動とされています。誰にでも効く治療薬、治療方法は確立されていないというのが現状です。