全身性硬化症 ゼンシンコウカショウ

初診に適した診療科目

全身性硬化症はどんな病気?

全身性硬化症という病気は、指が腫れたりして次第に硬化してきてしわがなくなり光沢を帯びてきます、その後指から腕や胸、顔などにも起こるようになり、肘などの関節部が硬化すると屈折に問題が起き運動障害を生じます、また顔が硬化した時には顔が突っ張り口が開かなくなります。内臓などにも障害が出て腎機能障害や肺高血圧、逆流性食道炎などを引き起こすこともあります。

主な症状

全身性硬化症にかかったら、皮膚硬化症と呼ばれる皮膚が硬く厚くなる症状が両手指や顔から始まって体幹に広がって行きます。しかし、皮膚だけではなく、食道のような消化管や関節、腱、肺、心臓、腎臓とほとんどの内臓に病変がおきます。皮膚硬化はある程度回復することがありますが、内臓の病変は徐々に進行して患者を死に追いやることもあります。

主な原因

全身性硬化症の原因は、粉塵や化学薬品などが要因として考えられます。この病気を引き起こすメカニズムはまだ解明されていないものの、患者には自己抗体が検出される事が多いため、自己免疫疾患が関わっていると見られています。この病気を引き起こす要因として、粉塵や化学物質を体内に取り込むことが引き金になっているとも考えられています。

主な検査と診断

全身性硬化症の検査方法としては、手足や顔に皮膚硬化がみられれば、一目見ただでも診断が可能な病気です。血液中の抗核抗体の検査がこの病気ではとても重要となります。この抗体は、この病気の患者の9割以上でみられる症状です。更には内臓病変の有無を知るには、内視鏡検査や消化管造影が行なわれます。肺には、CT検査や胸部X線撮影、肺機能検査が行なわれ、心臓の病変には、心電図や心 超音波検査が行なわれます。

主な治療方法

全身性硬化症の治療法としては主に薬物療法が有効です。特効薬というものがなく、それぞれの症状に合わせて薬物療法を行います。皮膚硬化や肺線維症に対しては、リウマチの治療薬でもあるD-ぺ二シラミンを使います。レイノー現象など血管の病変に対しては、血管拡張薬、関節炎に対しては、非ステロイド抗炎症薬といった薬物を用いた治療を行います。