線維肉腫

線維肉腫はどんな病気?

線維肉腫は、線維芽細胞が悪性化した肉腫で、成人に発生するのを成人型、乳幼児に発生するのを乳幼児型として区別します。肉腫が発生しやすい年齢は、10歳から40 歳前後で、もっとも多いのが30歳代に多くみられます。発生しやすい部位としましては大腿骨、脛骨、腓骨だけでなく骨盤、肩甲骨などの扁平骨にも発生します。治療は組織と腫瘍を一塊にして切除する広範切除術という手術法での切除を行う事が多いです。

主な症状

線維肉腫の症状としましては、特別痛みなどは伴うことは無く、一般的には手足の四股だったり、腹部や胸部、頭部や首の頸部などに、急速に成長する瘤として自覚される場合がほとんどとなります。しかし、ごく稀に、病的骨折を起こして発見される場合もあります。成長の場合は中年以降にみられやすく、生後一年未満の乳幼児型はにもみられることもあります。

主な原因

線維肉腫とは乳幼児型と成人型があり、肉腫の中でできる腫瘍です。症状は四肢や胸部、頭部等に急に成長する瘤として自覚しますが、痛みはないので早期発見がむずかしいとされています。原因としは乳幼児型は特定の染色体の配置異常により蛋白質に異常が見られ、成人型は遺伝子の異常が発症に関与していると考えられています。治療法としてはがんセンター等、病院にいき広範囲切除術という手術で切除します。

主な検査と診断

線維肉腫という病気の検査方法について、簡単に説明させていただきます。この病気は、MRIなどを利用した画像検査によって、どの程度病気が広がっているのかを確認することができます。画像検査によって病気の広がりなどを確認するとともに、腫瘍組織を採取して顕微鏡による検査を行うことにより、最終的に病気の診断をすることができるようになります。

主な治療方法

線維肉腫の治療法として一般的なのは、広範切除です。この症例は、悪性度が低ければ転移することは少ないものの、腫瘍近くにガン細胞が散らばって点在するという特徴があるので、周囲の組織ごと切除してしまうのです。広範手術はどうしても体の機能上の問題や、見た目(美容)上の問題が生じますので、モース(モース術)顕微鏡手術を行う場合もあります。