悪性軟部腫瘍

悪性軟部腫瘍はどんな病気?

悪性軟部腫瘍とは腫瘍が発生した部分だけでなく、骨、リンパ節、肺に移転をおこす可能性がある病気です。いくつかの種類がありそのなかでも多くみられるのが悪性線維性組織球腫です。他にも線維肉腫、悪性神経鞘腫、横紋筋肉腫、滑膜肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫などがあります。初期症状は皮下や大腿、臀部に腫瘤ができます。痛みを伴う場合もあります。

主な症状

悪性軟部腫瘍の症状は、初期では腫瘤が出来て発病します。腫瘤が皮下の浅い場所なら簡単に発見出来ますが、大腿部や臀部の様な脂肪や筋肉が多く集まるところで、発生した場合は腫瘤がなかなか見つからない事もあります。痛みを伴うケースもありますが、ほとんどの腫瘍は痛みを伴う事はありません。したがって発見が遅れることもしばしばあります。

主な原因

悪性軟部腫瘍の主な原因としては、全身の軟部の組織に発生するもので、ある種の腫瘍に遺伝子の変異が起こることが要因となります。又、他の疾患に対して行われた放射線を用いた治療の後に、この照射部位に発生する事もあり、二次的な悪性の腫瘍の種類もあり、放射線からの悪影響が大きな要因になっている事もあります。この軟部の腫瘍は、組織的に多種多様で、その種類は百種類以上もあります。

主な検査と診断

悪性軟部腫瘍の検査方法は臨床所見、画像所見、および生検検体での病理組織の所見によって行われます。臨床所見では診断により増大速度の早い腫瘍、一定の大きさの腫瘍、痛みがある腫瘍、深部にある腫瘍の有無を調べます。画像所見ではX線、MRI、CT、超音波検査を行い腫瘍が悪性かどうか確かめ、生検検体では組織診断により病理組織の診断をします。

主な治療方法

悪性軟部腫瘍とは、骨、リンパ組織、皮膚を除く皮下組織、筋肉、筋間組織、血管、神経などにできた軟部腫瘍が、発生した場所だけでなく肺やリンパ節、骨にまで転移する可能性をもった腫瘍を指します。この病気の治療法は、手術により悪性腫瘍を完全に取り除くことが基本となります。場合によっては腕や脚を切断する場合もあります。また転移を防止するために、抗がん剤による化学療法を行います。

悪性軟部腫瘍の初診に適した診療科目

悪性軟部腫瘍に関連する病名