変形性足関節症 ヘンケイセイアシカンセツショウ

初診に適した診療科目

変形性足関節症はどんな病気?

変形性足関節症とは、関節の変性・磨耗が生じて、変形した関節軟骨により変形も生じてしまいます。この疾患は、原因が明らかでない一次性関節症は少なく、外傷、関節炎などによるものである二次性関節症のものが多いです。近年では、捻挫との関係も報告されております。関節の運動制限と疼痛がでてきて、次第に強くなり拘縮をきたすこともあります。

主な症状

変形性足関節症の症状の現れ方は、歩き始め、階段の昇り降り、長時間の歩行や立ち仕事の後などに関節に痛みが起こります。徐々に足首の腫れや変形が起こり、動きが制限されていき、正座や坂道などでの歩行が困難になってきます。X線では、関節の間が狭くなっていたり、骨棘が形成されていることもあります。重度になってくると、関節の軟骨が完全に消失し、移動困難になります。

主な原因

変形性足関節症の原因としては次の2種類に分けられます。ひとつ目は加齢によるもので、詳しい病因は分かっていませんが、年齢と共に筋力が弱くなり関節への負担が高まること、日常生活やスポーツなど長年にわたり関節を使い続けたことによる軟骨のすり減り、が考えられています。ふたつ目は怪我や関節炎が元となって、足首の軟骨がすり減って骨が増殖したことによるものです。

主な検査と診断

変形性足関節症の主な検査方法としては、歩行状態、痛みの部位、関節の動きなどが重要な要素となります。この検査ではレントゲン撮影による画像解析が用いられ、レントゲン検査では問題となる軟骨の減り具合や、骨の増殖の割合などを調べます。又、診察では長時間の歩行のあとの痛み、足首のはれ、その部位の変形が診断基準として用いられます。

主な治療方法

変形性足関節症については、ほとんどの場合は、保存的な利用法が採用されることになります。ただし、重度の変形が見られる場合には、アライメントの矯正や、外科的な治療法が採用されるケースもあります。保存療法の場合は、靴やソールをアライメントに適したものに変更する場合もあります。傷みがひどい場合には、それを抑える薬を服用するケースがあります。