言語発達遅滞 ゲンゴハッタツチタイ

初診に適した診療科目

言語発達遅滞はどんな病気?

言語発達遅滞とは年齢的には十分なはずなのに、コミュニケーション能力が通常のレベルに到達していない状態のことです。これは先天性の場合もあれば、周りの環境などによる後天性のものもあります。また、言葉は理解できているが話すことができないという「運動型」と言葉の理解が発達していないため話すことも発達してこない「感覚型」に分類されます。

主な症状

言語発達遅滞とは、一般的には言語発達障害と呼ばれているものです。症状としては、年齢に則した言語を使いこなせないことが多くあります。しかし学習障害は伴っていないことも多々あり原因がよく分かっていないのが実情なのです。そのためこの治療法としてはことばの学校などと呼ばれる言語障害専門のカウンセリングスクールに通わせることで効果が出ます。

主な原因

言語発達遅滞が引き起こされる原因は、主に聴力に障害がある場合は最もその要因として強く挙げられると考えられています。聴力に障害があることで言葉や単語の新たな獲得が難しくなります。また、知的な発達が遅れていることも理由として挙げられています。言葉を獲得するための理解力が欠如している場合には言語の発達が遅れる可能性が高くなります。

主な検査と診断

言語発達遅滞は、乳幼児からの成長過程において、大脳の言語を取り仕切る大脳皮質の成長に障害を持っている場合があります。検査方法としては、CTやMRTの検査などにおいて現状の脳の機能を判断したり、専門員による問いかけなどによって、正常に話の機能があるかどうかの検査を行う方法が一般的です。検査において、正常に話せない場合は言語に障害があります。

主な治療方法

言語発達遅滞の治療法は、身体運動訓練、言語指導、学習訓練などを、それぞれのレベルに合わせて行うと共に、薬物療法を併用することもあります。何らかの脳障害に基づくことが考えられるので、子どもの精神発達全般にわたり、どのようにして好ましい方向に導いていくかについて考えながら行います。家族や周囲の人とともに、環境を整えていくことも大切です。