クラミジア結膜炎 クラミジアケツマクエン

初診に適した診療科目

クラミジア結膜炎はどんな病気?

クラミジア結膜炎は、クラミジアに感染することで起こる結膜炎で、トラコーマと呼ばれています。
初期症状が流行性結膜炎と似ているため、はやり目と間違われやすいです。
症状には、充血、瞼の腫れ、めやに、眼の痛み、異物感などがあります。
治療については、抗生物質を使った点眼薬や眼軟膏、内服薬により行います。再発しやすいため、徹底的に治療することが大切です。

主な症状

クラミジア結膜炎は、大人の場合では急性濾胞性結膜炎を引き起こします。そして、目脂、充血、眼痛、異物感など、流行性角結膜炎と似た症状も起こしたりします。長くなれば慢性化する場合もあります。
新生児では、生後から約1~2週間で発症し、充血や目脂が生じて、偽膜を形成しやすくなり傷痕を残します。また合併症としてクラミジア肺炎を起こしやすいです。

主な原因

クラミジア結膜炎の感染は、クラミジア・トラコマチスという病原体が原因となることが知られています。
クラミジアにはトラコーマという眼に感染することで結膜炎を引き起こすタイプと、生殖器への感染で性感染症を引き起こすタイプとがあります。
日本ではトラコーマでの発症はほとんどなくなりましたが、性感染症型のクラミジアへの感染で起こる結膜炎が増えています。

主な検査と診断

クラミジア結膜炎の検査方法は、眼科医により結膜から採取したサンプルを顕微鏡で調べる生検が行われます。
サンプルからクラミジアを培養して検査を行う方法がありますが、時間がかかる欠点があります。
近年では、短時間でクラミジア抗原を検出できる試薬セットが開発されており、使用され始めています。
また、感染症のため感染ルートの調査も行われます。

主な治療方法

クラミジア結膜炎の代表的な治療法は軟膏や目薬を塗布したり点眼したりすることです。
このような治療の方法をとることで、クラミジアを完全に消失させることを目的として改善を目指します。
治療は数週間から数か月程度にわたって継続して行うことが大半であり、医師の指示を受けるまでは治療を継続することが必要です。