外反肘 ガイハンチュウ

初診に適した診療科目

外反肘はどんな病気?

外反肘とは、肘の箇所で腕が外側に湾曲している症状をいいます。この骨の変形の症状は、骨の発育障害によって起こることもありますが、ほとんどの場合は、子供の上腕骨下端の骨折が起因となって起こります。この症状を放置しておくと、美容を損ねるだけでなく、遅発性尺骨神経麻痺を起こす場合もあり、遅発性尺骨神経麻痺が発症した場合には手術をすることが必要になります。

主な症状

外反肘の症状とは、まず見た目にも現れます。真っ直ぐに腕を前に伸ばした時に腕が外に曲がっています。ものを掴んだり動かしたりは問題ないので私生活に何の影響はないです。しかし成長により、腕を通る神経が変形した骨で圧迫されてしまい、小指にしびれを起こす場合もあります。しびれを起こしますと、物が掴みにくくなったり生活にも支障が出てきます。

主な原因

外反肘の原因は、幼少期の生活のしかたや環境が深く関与しており、この時に骨格の異常が進行していた際に発症するものとされています。異常とは骨折や遺伝的な骨格異常などのことで、これらが要因となって発症する場合が多くあります。また、この病気が発症している患者は肘部管症候群になっている可能性が高く、またはこれから発症する可能性もあります。

主な検査と診断

外反肘の検査方法とは、まず医師の触診、肘の見た目で直ぐに判断ができます。患者の過去に肘の骨折の記録があれば直ぐに診断が下されます。まれに手の神経に異常を起こしており、小指に麻痺を伴う場合もありますので、詳しい状態を検査するにはレントゲン撮影を行います。それで内部の骨の変形状態を詳しくみる事により、治療方法を決める事ができます。

主な治療方法

外反肘の治療法は、手術を行って肘を通っている神経が肘周辺の骨に圧迫されないようにします。小さい頃は大丈夫でも、体が成長するにつれて骨も成長して神経を圧迫し始めて痺れを感じたら、肘の周辺の骨が神経を圧迫して痛みや痺れが起こらないようにしてやります。手術では骨が神経と接触している部分を削るのが一般的で、神経を剥離することは稀です。