扁桃周囲炎

初診に適した診療科目

扁桃周囲炎はどんな病気?

扁桃周囲炎は、急性扁桃炎が悪化し扁桃周囲に炎症が及ぶ事を指し、膿が溜まる膿瘍を発症する事があります。罹患するのは子供ではなく大人の男性に多くなっていて、咽頭痛・耳痛・嚥下痛・高熱・全身倦怠感・脱水が主な症状です。診療科目は耳鼻咽喉科で、飲食物を摂取できない場合は栄養・水分補給を点滴から行い、同時に抗生物質も投与します。

主な症状

扁桃周囲炎の主な症状は最初は急性扁桃炎と同様のもので喉の痛みや軽い発熱が主体ですが、それが進行すると強烈な咽頭痛に襲われます。全身に高熱とだるさを伴い脱水状態になります。また咽頭痛に加えそれに伴う嚥下痛も耐え切れない程酷くなり食物や唾液を呑み込む事もままならなくなります。感染範囲が広がると開口障害や耳への解放痛も現れます。

主な原因

扁桃周囲炎の原因は、扁桃腺の炎症から始まり、その後悪化して炎症が広がって膿がたまってしまうことが大きな要因として挙げられています。扁桃腺に障害や異常のある方はもちろん、年令を重ねるごとに発症の確率が高くなっていくのも特徴です。これらは扁桃炎からのウイルスによる感染症とも捉えられますので、発症してからも治療せずに放置していると危険です。

主な検査と診断

扁桃周囲炎の検査方法にはCTや超音波検査があり、これによって腫瘍の患部を確認することが出来ます。また、血液検査によって白血球の増加がみられるかどうか、炎症の程度を見るCRP陽性などを確認します。また、尿検査によって脱水状態も確認します。治療するにあたり、抗生剤を投与するので扁桃の細菌培養検査を行い、治療に使う抗生剤の量を決めることがあります。

主な治療方法

扁桃周囲炎の治療法としては、抗生物質を主体とした保存療法が選択するのが基本ですが、保存的治療よりも症状の膿汁の排泄が最も重要となります。また高熱や激しい痛みで飲食が摂取できず、栄養不足や脱水など全身状態が悪いときは、栄養や水分の補給の為に点滴を行います。膿瘍を形成している時は、注射針で膿を排出させたり、切開して膿を排出させる必要ざあります。