発声障害 ハッセイショウガイ

初診に適した診療科目

発声障害はどんな病気?

発声障害とはなんらかの原因により声が出ない、声がかすれる事を指します。この原因は主に二つあります。まず喉周辺の病気によるものです。これは喉周辺の腫瘍や炎症などによって起こります。こちらは手術をするなどの治療を行えば治ります。もう一つは心因性によるものです。声を出すことへのストレスや極度の緊張などで声が出せなくなります。これは手術などでは治せないため、カウンセリングなどの方法を用います。

主な症状

発声障害は声が出なくなったり、かすれたりします。声が出にくくなるのでとても苦しいです。喉が腫れたり麻痺したりする症状も現れます。声帯周辺に問題が起きますし、ポリープができたりもします。声を出そうとしても声が出ませんし、自分の意志とは違う変な声が出てしまうのです。苦しくて声が詰まったり震えたりする声になってしまうこともあります。

主な原因

発声障害の原因として考えられるのは、咽頭周辺筋が痙攣するためです。その他に輪状甲状筋や茎突咽頭筋、肩甲舌骨筋、咽頭収斂筋、顎二腹筋などが堅くなっている傾向が見られます。脳や神経などが関係し、ジストニアの一種の運動障害によって声帯の筋肉が本人の意思に反して過度に収縮してしまうため声帯がしまって声が出なくなってしまうのです。

主な検査と診断

発声障害の検査方法は、音声専門医による診断ですが、構音検査用朗読文を使用した言語の検査や、声を発するための構音器官の形態と機能の検査、口の空気が鼻に漏れていないかを確認するために鼻咽腔閉鎖機能の検査を行います。根本原因が難聴である場合もあるので、聴力検査が必要な場合もあります。また、幼児の場合は知能検査や言語発達の評価も行います。

主な治療方法

発声障害の治療法はいくつかあります。1つ目は、ボツリヌムトキシンを声帯筋に注射する方法で、最も一般的な方法です。2つ目は、甲状披裂筋を手術で摘出する方法です。3つ目には、喉頭の軟骨を縦に切開して、左右の声帯を広げてチタン製の器具で固定する甲状軟骨生成術2型です。4つ目には、言語聴覚士の指導のもと音声訓練を行う方法があります。