開鼻声

初診に適した診療科目

開鼻声はどんな病気?

開鼻声とは、鼻から息が漏れて、音が抜けすぎるために、上手く言葉の発音ができない状態のことをいいます。原因として挙げられるのは、口蓋裂や、口蓋の動きの麻痺、鼻咽喉閉鎖不全です。脳卒中や頭部外傷の後遺症や、口蓋裂の術後、一部の患者にも鼻咽喉閉鎖不全が見られます。鼻腔内で過度な共鳴が起こり、具体的には、ブがムに聞こえたり、グがヌに聞こえたりします。

主な症状

開鼻声の症状は、発生をする時に鼻にかかった声になって現れます。50音の中では特に、バ行とパ行がマ行に近い音になって発声するようになります。さらに、ダ行とタ行の一部の音が、ナ行に近い音になって発声するようになります。発声時だけではなく、食事をする際にも、口から摂取した水分が、鼻腔にまわるようなことも発現するようになります。

主な原因

鼻から声が漏れ発音が不明瞭になり他人から聞き取り辛くなる開鼻声の原因は幾つかあります。その主な要因を作っているのは軟口蓋の運動不全であり、脳卒中や頭部外傷などにより軟口蓋が働かず鼻咽喉閉鎖不全が起きる事に起因します。また鼻咽喉閉鎖不全は口蓋裂の手術後にも出現しこれもまた要因になり得ます。これらにより呼気が鼻から抜けると口腔の圧力が高まらず発音が不明瞭になるのです。

主な検査と診断

開鼻声の検査方法は耳鼻科の医師の前でスピーチを行い声が鼻腔に流出して共鳴していないかを調べます。普通に話せる時もあるので短時間で判断を下すのは難しいので、時間をかけて診察します。呼気が鼻腔に抜けていること以外には過度の緊張でも起こるので、呼気が鼻腔から抜けているのか過度の緊張が引き起こしているのかも慎重に検査されます。

主な治療方法

開鼻声の治療法はブローイング法での発声訓練です。ブローイング法で発声訓練をしっかりして鼻から抜けない相手に届く声の発声法を学びます。音読をしていると発声のコツが掴めます。軽度の場合はブローイング訓練だけで日常会話に困らない程度に回復しますが、ブローイング訓練で治らないほどの場合は外科的な手術で声が鼻から抜けないようにします。