中心性肥満 チュウシンセイヒマン

初診に適した診療科目

中心性肥満はどんな病気?

中心性肥満とは、文字通り体の中心が肥満している状態を指す言葉です。一般的には、肥満は皮下脂肪型の肥満と内臓脂肪型の肥満のどちらかに分類することができると考えられていますが、この中心性の肥満は後者の内臓脂肪型の肥満であると考えられています。腕や足などの末端部分よりも、体の中心である腹部、中でも内臓に多くの脂肪がついている肥満です。

主な症状

中心性肥満の症状は、筋肉が萎縮して痩せていき、手足が細くなり、逆に顔や体の中心部分が太っていきます。肥満のため皮膚が伸ばされて亀裂が生じたり、ちょっとした衝撃でも内出血を起こしたり出血斑が出来たりします。筋肉の萎縮による筋力低下が心臓にも起きるため、少しの運動でも動悸がするようになります。高血圧や糖尿病などが起きたり、感情的に不安定になります。

主な原因

中心性肥満の原因は、副腎の障害によって引き起こされる場合が多くあります。ホルモンバランスの異常によって引き起こされることが多く、ステロイド等の投薬状況も深く関わってきます。また、生活習慣についても深く関与し、高血圧症状が続いている場合や糖尿病を患っている患者などに多く見られる傾向があります。さらに、骨粗しょう症や骨折を経験したことがある方もなりやすいと言えます。

主な検査と診断

中心性肥満の検査方法としては、腎臓の機能に関する検査や血液検査などが挙げられています。この種類の肥満は腎臓の異常が関連する場合が多いため、腎臓の検査を行う必要が出てきます。また、血液検査を行うことによって肥満の状態がこの病気によるものかどうかを判断することができるようになります。場合によっては同時に血圧の検査を行う場合もあります。

主な治療方法

中心性肥満の治療法についてですが、まずは治療が必要な場合と、そうでない場合を見極める必要があります。治療が必要のない軽度の場合は、経過を観察することになりますが、ある程度重度の場合は食事療法などによって減量することが必要になります。またこれらに組み合わせるものとして運動療法などが考えられますが、関節にかかる負担を考慮する必要があります。